続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ジャンプ」【一ノ割】

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◆「ジャンプ」【一ノ割】

 ◎「ラーメン(並)」七八〇円+「豚増し」二〇〇円

 …今週も始まってしまったな。
  土曜日には心臓の精密検査で、結果的には問題無いと言われてしまい、
  良かったんだか、悪かったんだかの週末で、何だかナァ…。
  一応、不整脈は頻発するし、動悸、息切れも激しいし、満身創痍なので。
  さて、月曜日に成ってしまったが、今週末は土曜日に出勤せねば成らず、
  其の代休を先んじて、週の頭に取っちまおうと言う寸法だ。
  後回しにしたんじゃ、取れなくなる虞が有るので先にね…。
  朝は一頻り、昨日の「笑点」の話題をテレヴィヂョンで総浚いし、
  午前中は極めて自堕落に過ごし、十一時前に行動を開始する。
  偶の平日の休日なので、久し振りに此方でラーメンをガッツリ頂こうと。
  東京環状を走らせれば、意外にも空いており、四十五分足らずで店着。
  行列は無し、駐車場も空きが有り、何たる幸運。
  開け放たれた硝子戸から中に入り、先ずは券売機で食券を購入する。
  昨年七月三日以来、実に、一〇ヶ月半振りと言う御無沙汰。
  僕は此方では「ラーメン」しか頂かないので、自重して「並」にして、
  月末で赤貧状態の癖して、「豚増し」の釦も押っぺしてしまう駄目っ振り…。
  とは言え、此方の豚を頂く為に来たと言っても過言ではないしな。
  空席も有り、冷水を汲み、直ぐに着席し、眼光鋭い店主氏に食券を提示する。
  厨房内は店主氏と、男女の助手氏が一名ずつの三人体制で、HISと同じ編成。
  其れは兎も角、暑さでぼんやりと出来上がりを待ち、一〇分強で助手氏から、
  無料の乗せ物を訊かれ、何時も通りに「全増し、味玉で」と伝える。
  店主氏から丼を受け取れば、プースーは表面張力を保っており、今にも、
  堰を切って決壊しそうな状態で、相変わらず、暴力的極まりない。
  手元に下ろし、蓮華を手に取り、プースーの湖面に捻じ込めば、堤防決壊。
  下の受け皿へと少し零れるも、先ずはプースーから頂こう。
  わおっ!何とも言えない、豚の旨味が存分に凝縮、染み出している、
  僅かにとろみが感じられる濃厚、濃密な重厚なプースーは健在だ。
  こってりした豚のエキスたっぷりの甘味が伝わり、脳味噌が揺さ振られる様な、
  衝撃的な味わいの後、醤油ダレの微かな酸味がじんわりと浮かび上がって来る。
  嗚呼、心臓が動いていて良かった…。
  野菜の山には、卓上の醤油ダレをドレッシング感覚でぶっ掛ける。
  茹で加減は言わずもがな、シャキシャキとクタクタの中間で絶妙。
  其処に背脂がトロンと降り掛かり、醤油ダレで味付けされるので、
  野菜嫌いの僕でも、至って美味しく、健康的に頂く事が出来る。
  萌やしとキャベツの食感に混ざって、ショリっと言う葱の歯触りが心地好い。
  さて、パンチの効いたプースーの奥底から麺を引っ張り上げよう。
  自家製麺は相変わらずの極太の縮れ麺で、力強さ、荒荒しさが感じられる。
  初期の「ジャンクガレッジ」の「浅草開化楼」製の麺を髣髴とさせ、
  ワッシワッシと喰らい付く様に啜れば、プースーを跳ね上げ乍ら、
  唸りを上げる様な勢いで、強靭な腰と弾力は噛む程に旨い。
  さあ、主役とも言って良い豚の御出座しだ。
  分厚く切られたのが三切れも乗り、其れだけで存在感が漂う。
  赤身の部位から噛り付けば、味付けは薄いが、繊維に沿って解れる軟らかさ。
  此れだよ、此れ。
  豚はこう在るべきと言う、見本の様な軟らかさ、噛み応えだ。
  脂身の部位は味も確りと染みて、トロンといとも簡単に蕩けてしまう。
  思わず、おぢさんも身体が溶けて無くなってしまいそうだ。
  神懸っているな。
  宇都宮しをん嬢が「ネ申孚乚」なら、此方の豚は「ネ申月豕」だな。
  味付け玉子は特筆すべき点は無いが、無難に玉子の良さを堪能。
  其れにしても、此の暑さで汗が止まらず、タヲルを持参して良かったわぃ。
  如何せん、高血圧の汗っかきなのは変わりないので。
  矢張り、此方のラーメンは定期的に味わいたい絶品だと、改めて痛感。