続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らぁめん ほりうち」【新橋】

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◆「らぁめん ほりうち」【新橋】

 ◎「チャーシューざるらぁめん」一一五〇円

 …水曜日。
  つい此の間、マッカーサーが来たと思ったら、もう六月だ。
  月日の流れは本当に早く、そろそろ、年越しの準備を始めないといけないか…。
  こんなに早いんじゃ、一週間後には還暦を迎えるんじゃなかろうか。
  犬と同じ速度で歳を取っている様な気がしてならない。
  さて、話は遡って水曜日。
  六月の幕開けは、朝一で流刑地・台場へと出掛け、仕事を片付け、
  昼過ぎに立ち、ゆりかもめに揺られ、内地へと渡る。
  池袋へと移動する前に、久し振りに新橋で昼御飯でも済ませて行こうかしらね。
  と来れば、最近は専ら此方。
  新橋と言えば、「ラーメン 新橋店」、「ラーメン二郎 新橋店」、
  「ラーメン大 汐留店」等、数多の蠱惑的な店が多いが、大蒜摂取は出来ず、
  此方に甘んじていると言っては何だが、「らぁめん 満来」の味を受け継ぐ、
  此方の「新橋店」がお気に入りで、今回も此方に突撃しよう。
  十三時過ぎだが、店内は空席が目立ち、向かいの「新橋大勝軒」も惹かれる。
  然し、初志貫徹で、此方の「チャーざる」にしよう。
  店内に入り、券売機で食券を購入するが、一五〇円値上げされているな…。
  まあ、此処迄来たら引き返せないので、大金を払って食券購入。
  食券を提示すると、並盛りと大盛りと如何するか訊かれ、勿論、大盛りで。
  厨房内は男性二名と、青い目の熟女店員の三人体制で、青い三角定規と同編成。
  亜細亜系の店員は多いが、金髪とは珍しく、「欧米か!」と突っ込みたくなる。
  さて、心の中で突っ込み終わった頃合いで、つけ麺が出来上がって来る。
  昨年十二月二十五日以来、約五ヶ月振りだが、矢張り、見た目の衝撃は、
  「らぁめん 満来」の其れに比べると、随分と劣るが、其れでも十分に魅惑的。
  早速、麺を手繰り、つけ汁の隙間に捻じ込む様にして浸して啜る。
  つけ汁は、昭和時代の醤油ラーメンを謳うだけあり、醤油ダレの味わいが、
  キリっとして凛々しく、其処に酢が加わり、さっぱりとしている。
  動物系の清湯スープは、鶏ガラが主体だろうか、滋味溢れる旨味と甘味が、
  じんわりと浮かび上がって来て、何とも優しい、癒される味わいだ。
  微かな一味唐辛子の辛味と、程好いコッテリ感を演出する油分も秀逸だ。
  麺は大盛りで三五〇グラム有ると言うが、然程、量を感じさせない。
  艶艶と表面が光り輝き、ツルツルとした口当たりで、毎度乍ら旨い。
  平打ちの麺はピロピロ気味だが、確りとした力強さが有る。
  麺につけ汁が絡み、叉焼の染み出した旨味が纏わり付いて来る。
  さあ、其の叉焼だ。
  器の底に沈んでいる刻み叉焼は、ホロホロと解れて軟らかい。
  此れだ、此れだ、叉焼はこうでないと。
  大振りの叉焼の方は、若干、パサついた感じが気に成ったが、肉肉しさが良い。
  がぶりと喰らい付けば、至福の時が訪れ、噛み締めると旨味が溢れて来る。
  一一五〇円も支払った甲斐は有り、費用対効果は先ず先ずだ。
  麺麻は地味だが、箸休め的な感じで良いな。
  ペロッと麺を平らげ、最後はつけ汁をグイッと飲み干し、英気を養う駄目中年。