続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「つけ麺屋 やすべえ」【池袋】

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◆「つけ麺屋 やすべえ」【池袋】

 ◎「つけ麺(大盛)」七八〇円

 …火曜日。
  長かった五月も漸く終わりを告げる。
  黄金週間も有り、前半で散財してしまい、今月も赤字の赤貧生活。
  如何してこうも、金が無いのか。
  兼兼、金が無ぇ…。
  医療費、自動車税、固定資産税、金に羽根が生えたかの様に飛んで行く。
  保険料は増えるのに、増えないのは給料と髪の毛…。
  まいっちんぐマチコ先生じゃなくても、参ってしまうよ。
  さて、話は遡って火曜日。
  遂に、待ちに待った、待望久しい給料日が遣って参ったよ。
  瀕死の状態から、何とか一命を取り留めた様な感じだ。
  現金自動預け払い機から福沢諭吉を引き出し、俄かに財布が活気付く。
  さあ、如何しようか。
  昼御飯はパーッとラーメンでも行ってみようか。
  否、中旬に成れば貧乏に成るので、月初から引き締めに掛かろうと、
  立ち喰い蕎麦で堪えようと、「小諸そば」へ行くと、何と大行列。
  何てこったい、縁が無かったんだなと直ぐに諦め、ラーメンにしよう。
  こう言う時の切り替えは、我乍ら、恐ろしい程に早く、決断も早い。
  然りとて、当ても無いので、無難に此方で済ませよう。
  其の昔、渋谷に散髪に出掛ける度に必ず頂いていたが、今や珍しくも無い。
  昨年十一月二十七日以来、半年振りに訪れれば、待ちは数名と許容範囲内。
  券売機で食券を購入するが、並盛り、中盛り、大盛りが同一価格の為、
  少し窶れて痩せたポンコツおぢさんは、迷う事無く「大盛」の釦を…。
  店内で暫し待たされ、五分弱で奥の席へと通される。
  此方は、常に麺を茹でっ放しなのか、出来上がりが早いのが助かる。
  一〇分と掛からず、貧乏人の前につけ麺が差し出される。
  相変わらず、麺がピカピカに光り輝いて美しいな。
  其の麺を箸で手繰り、つけ汁にドヴンと浸し、泳がせ、勢い良く啜る。
  動物系、魚介系、野菜から出汁を取る、三位一体を謳うつけ汁は、
  甘味がやや強めに出ており、僅かに酸味が感じられ、あっさり目の部類。
  気の抜けた「東池袋大勝軒」系統の様な感じがしなくも無い。
  コクや深味は無いが、何だか、サラッと、軽く頂ける点では昔から好きだ。
  麺はと言うと、矢張り、冷や盛りに限る。
  如何も、「あつもり」と言うのが理解出来ず、折角、冷水で〆て引き締めて、
  其れを態々温めて、麺をだらけさせる意味が分からない…。
  まあ、人夫々、好みが有るからね。
  さて、其の麺と言えば、安価な麺が台頭する中にあって、安全性と味を重視し、
  上質な国内最高級小麦を使用していると言う。
  老舗製麺所と共同で開発した自慢の自家製麺との触れ込みで、
  プリッと舌の上で踊るように弾む食感と、噛み締めた時の心地好い歯触り、
  最後迄ツルっと喉越し良く愉しめる様、水を切り過ぎず提供すると言う。
  麺の量は四四〇グラム有ると言うが、其の量を感じさせない位に、
  スルッと、あっと言う間に平らげられてしまう。
  何時もであれば、序盤で卓上の魚粉と刻み玉葱を大量投入して味を変えるが、
  今回の席は目の前に壺が無く、隣の客の目の前に手を伸ばすのも億劫なので、
  グッと我慢して、最後迄、其の儘の味で堪能する。
  具は刻み叉焼、麺麻、海苔で、特筆すべき点は無いが、先ず先ずの出来。
  最後は、此方ではスープ割りを推奨しているが、態々薄めるのも何なので、
  僕はスープ割り反対派で、原液の儘、グイッと飲み干し、満腹で退店。