◆「居酒屋 やず」【宮原】
…先週火曜日。
十八日の土曜日に出勤した代休を充てた此の日。
晩は何だか、金も無い癖に外で呑みたくなってしまい、久し振りに此方へ。
昨年十一月九日以来、七ヶ月半振りと言う御無沙汰加減に、情け無くなる。
もっと頻繁に御邪魔したい、御邪魔しないといけないのだが、中々ね…。
◎「アサヒスーパードライ生ビール(中)」四五〇円
…マスターに御挨拶を済ませ、「御久し振りです」と声を掛けて頂き、
指定席に腰掛け、先ずは麦酒を発注。
昼間に軽く、五〇〇ミリリットルを空けたが、疾うに抜けてしまっている。
改めて、暑気払いも兼ねてグイッと呷れば爽快感が駆け抜ける。
御通しは、豆腐と鶏肉を混ぜた捏ねの様な物。
◎「五色ピクルス」四五〇円
…暫く御無沙汰をしている間に、店内のメニューの貼り紙が刷新されている。
其の中から、何を頂こうか選んでもみよう。
梅雨時で、重苦しい疲労感も相俟って、身体が重いので、軽く成れそうな物を。
小洒落て、西洋の酢漬けなんてのも良かろう。
大根、蕪、人参、胡瓜、甘唐辛子の五種類が入る。
酸味が何とも心地好く、疲労感を除去して呉れそうな感じだ。
◎「ホッピー」四五〇円
…麦酒を開け、「電氣ブラン」に移行する前に中継ぎを。
中継ぎにしては重めだが、ホッピーは効率良く酔っ払えるので有難い。
酔っ払うと言うか、駄目に成れるのが好きだ。
◎「手造りハルマキ」三八〇円
…メニューを眺め、「手造り」の文字に惹かれる。
此方では、「手造りシューマイ」も過去に頂いており、今度は春巻きも有るぞ。
子供の頃、春巻きは寧ろ嫌いで、全く魅惑的ではなかったが、
歳を取り、其の旨さを実感し、偶に頂きたく成る程だ。
餡は春雨、豚肉、野菜がぎっしりと入り、パリッと皮が香ばしい。
自家製のテレレを出して呉れ、辛子醤油と違った趣きで良い。
◎「穴子天」八八〇円
…厨房内の冷蔵庫に貼られた白板に記された御薦めメニューの中から、
目を付けていたのが、此の穴子の天麩羅で、揚げ物続きで行ってみよう。
其の昔、今は無き「和彩楽酒 かもん」、「和匠喜酒 かもん」にて、
穴子の天麩羅を何度か頂いたが、実に旨い物で、有れば必ず発注してしまう。
身はふんわりと軟らかく、天つゆを吸わせて齧ると最高だ。
天麩羅は天つゆ、焼き鳥はタレ、ホッピーは白、ギャルは黒、こうでないと。
◎「牛肉の煮込み」無料
…不意に、マスターが久し振りだからと、常連さんに振る舞っていたメニューを、
こんな僕にも出して呉れ、甚く感激してしまう。
牛肉のアキレス腱の部位を、デミグラスソースで煮込んだ物。
流石、洋食が本職と言うマスターらしい手の込んだ料理だ。
コラーゲンたっぷりのアキレス腱は、プルンプルンで、赤身も付着している。
言わずもがな、デミグラスソースの味は大変宜しく、御飯が欲しくなる。
嬉しくなってしまうわぃ。
◎「豚バラ煮込み」四五〇円*二人前
…煮込み料理序に、続いては此れを発注してみる。
どんな感じだろうと想像していると、何故か二人前で出て来る。
此れは食べ出が有って、腹にも溜まりそうだな。
角煮の様な塊の豚バラ肉が、醤油味で煮込んであり、豆腐もどっさり入る。
肉豆腐の豪華版と言った感じで、定食でも行けそうな感じ。
◎「電氣ブラン」二三〇〇円
…以前に入れていた「電氣ブラン」の瓶が空いてしまっていた様なので、
新規で瓶を入れてみよう。
呑み方は勿論、ロックで。
此れを薄めちゃ勿体無いので。
新たに瓶を入れたからには、ちょいちょい御邪魔しないと駄目だな…。
麦酒一杯、ホッピー三杯、電氣ブラン数杯を頂き、歯止めが効かなくなる駄目中年。
次行ってみよう!