◆「TRITON PIZZA」【日進】
…土曜日。
二連休二日目にして最終日の晩。
翌日の仕事を前に、重苦しいサザエさん症候群を患い、グッと落ち込む。
もう、こう言う時は呑み喰いに走らないと駄目な性分なので、サッと家を出る。
前の晩は「鮨処 いっしん」、此の日の昼間は「回転寿司 すし松」と、
「和」が続いたので、偶には趣きを変えて、「伊」も良かろうと、
ザーピーを頂きに此方へ、八月七日以来、約一ヶ月振りの再訪を果たす。
近所に此の手のザーピー専門店が在ると言うのは有難いし、嬉しい。
◎「生ビール」四二一円
…先ずは、ルービーで暑気払い。
九月と言えど、こうも暑いんじゃ、身体に堪える。
休みの度に、日中は暑くて動けず、家で冷房を点けて寝入る始末。
グイッと、爽快感たっぷりの黄金色のプリン体を流し込む。
添えて」一〇五八円
…さて、真っ先に此方で発注したい摘みと言えば此れだ。
ムーハーとズーチーの競演が愉しめる。
開店当初は「14ヵ月以上熟成サンダニエレ産生ハム」と銘打たれていたが、
今は「18ヶ月以上熟成パルマ産生ハム」との事で、四ヶ月も増えた様だ。
僕の馬鹿舌じゃ、何が何やら分からないが、旨いのだけは分かる。
しっとりとして、風味豊かな生ハムに、伊太利亜のズーチーの王様、
パルミジャーノレジャーノが乗るのだから、旨くない訳が無い。
此のズーチーのボソボソした感じと味わいが、個人的には大好きだ。
◎「疲労回復!野菜の自家製ピクルス」四三二円
…箸休めに、こう言うのも良いだろう。
如何せん、疲労が全く以って回復しないのだよ、おぢさんは!
此の儘、ずっと襤褸雑巾の様な状態なんじゃないかと思う程。
茗荷、胡瓜、蕪、赤ピーマン、黄ピーマンの様だ。
酸味がスッと染み入る感じで心地好いな。
…さあ、主役のザーピーを発注しようではないか。
普段は無難にゲリマル、もとい、マルゲリータで妥協するのだが、
今回は、十四種類も有るマルゲリータの中から、アンチョビを加えた此方を。
其れにしても、此方のザーピーは実に良い。
伊太利亜から運んだと言うピザ窯で、薪のみを利用し、四五〇度以上の熱で、
カプート社ピサ用強力粉「サッコロッソ・ティーポ‵❝00❞」と言う物を使用し、
塩、チーズ、赤茄子ソースも伊太利亜産だと言う。
生地はカリッと香ばしくも、モッチリとした粘性が絶妙で、仄かな塩気が良い。
赤茄子の赤、モッツァレラチーズの白、目箒の緑が伊太利亜の国旗の色だと、
ウンベルト一世の妃、マルゲリータが好んで食べたと言うが、
今回は其処にアンチョビの塩気と風味が加わり、此れ又、絶妙だ。
際限無く食べて居られそうだ。
◎「ランブルスコ・グラスバロッサ・アマービレ360°シリーズ」三〇〇二円
…麦酒は一杯で止し、折角なので葡萄酒なんぞに移行しよう。
酒に関しては、全く味も分からないし、拘りも何も無いので、
メニューの一番上に載っているのが御薦めなんだろうと、此れを発注。
「ランブルスコの中でも果実味や華やかさの有るグラスバロッサ・
ディ・カステロヴェトロのアマービレ。飲み易いスパークリング」とな。
横文字がさっぱり分からない…。
兎に角、分かったのは、甘くて、シュワシュワして美味しいと言う事。
ファンタだな。
◎「国産牛100%粗挽きボロネーゼ」一三八二円
…さて、〆はゲッティーかしらね。
過去に何度か頂いた此れが、余りにも素敵なのでね。
肉肉しい牛挽肉の風味と食感と、褒めたいのが此の麺だ。
腰と弾力が何とも言えないのだ。
もっちりとしつつも、噛むとプツッと切れる様な食感が秀逸だ。
ズーチーで真っ白にして、酒の摘みにして頂きたい。
御洒落な店には迷惑が掛かりそうなので、偶にが良いのだろうな…。