◆「麺屋 六文銭」【宮原】
◎「もりそば(並)」七八〇円
…昨晩。
「宮原酒場 もつ焼きエビス参」で肉刺し、ホッピー八杯を頂き、
すっかり、ポンコツおぢさんはヘベのレケで前後不覚。
千鳥足で、イチでなし、ニでなし、サンでなし、ヨンでなし、ゴでもなし、
もう立派なロクでなしだ…。
大人しく帰宅すれば良いものを、如何も、真っ直ぐ帰りたくない性分で。
最後に何か、悪さをしないと駄目な様だ。
と言う訳で、先日は「麺屋 冽ーRETSU-」で〆て帰ったので、
今回は、宮原で一番だったと言うべきか、今も一番かは難しいが、
其の昔、此の近辺で一時代を築いた此方へ潜入してみよう。
六月二十一日以来、二ヶ月半振りの訪問。
前回も呑んだ後だったが、好きだった時の味と変わってしまったからな…。
移転して、午前零時迄の営業と成ったのは、逆に嬉しい。
店に入れば、先客は一名のみ。
厨房内には店主氏御夫婦。
券売機で、今回は流石に大人しく「もりそば(並)」に自重しておく。
前回は「もりチャーシュー」にして肉を喰らったが、肉刺しの後なのでね…。
着席し、食券を提示し、冷水を汲んで呷り、酔いを醒ます。
其れから一〇分強の後、つけ麺が遣って来る。
つけ汁が白濁してしまったのは、今年に入ってからだろうか。
圧力鍋に替えた影響で、プースーは白濁し、味わいも円やかに成り過ぎ、
クリーミーさが際立っており、個人的には、昔の味わいの方が好みだ。
もう少し、「東池袋大勝軒」っぽさが感じられていたので。
甘酸っぱい、あの味わいが薄らぐと、其れは其れで寂しいものだ。
麺は、北海道産小麦を使用した、石臼挽きの全粒粉を使用した自家製麺で、
麺に関しては、安定した旨さ、ともすると、進化をしていよう。
噛むとポキポキ音がしそうな感じで、腰、弾力、張り、何れも宜しい。
具の叉焼は、驚く様な事は無いが、及第点の旨さ。
那須高原豚に拘っている様なので、其の点では安心感が有る。
他には茹でた萌やしとキャベツ、海苔、九条葱が入る。
最後は円やかに成ってしまったつけ汁を飲み干し、往年の甘酸っぱさ、
他の「東池袋大勝軒」系とは一線を画した、あの味わいに思いを馳せる…。