続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「つけ麺 弐★゛屋~にぼしや~」【日進】

◆「つけ麺 弐★゛屋~にぼしや~」【日進】

 …火曜日。
  「鮨処 いっしん」でしこたま、旨い寿司と酒を堪能したが、
  其の「鮨処 いっしん」が消え行く悲しみ、現実を受け容れられない状況、
  現実逃避、ストレス解消、有りと有らゆる心の踠き苦しみが相俟って、
  二十一時半だが、心の拠り所を求めたくなってしまう。
  何せ、一〇月一日から、僕は心を寄せられる所が無くなって仕舞うのだから…。
 
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◎「瓶ビール(中)」五〇〇円
 …空席が有る事を確認し、店に入り、券売機で一通りの食券を購入。
  着席し、真っ先に出て来るのが此れ等だ。
  嬉しいじゃないか。
  座るなり、すっと出て来るんだもの。
  麦酒一杯、烏龍ハイ三杯を頂いたが、再度、ルービーに戻ろう。
  気分的には献杯だが、三〇日迄、可能な限り御邪魔しようじゃないか。

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◎「濃厚煮干しつけ麺(大)」八〇〇円
 …つけ麺はと言うと、矢張り、此れが一番落ち着き、しっくり来る。
  「にぼしや」と冠する程なので、「濃厚煮干しつけ麺」、此れが妥当だ。
  二〇〇九年七月の新規開店以降、数知れず頂いているが、もう、味馴染みだ。
  前回、八月三〇日に御邪魔した際も、呑んだ後、全く同じ状況だったが、
  今回は思い切って、「大」にしてみよう。
  「肉増し」にする訳でも無く、単に「並」だと物足り無さが感じられたので…。
  丁寧な仕事が為された後、麦酒も三分の二を呑み終えた頃、つけ麺の御出座し。
  運ばれた瞬間、微かに鼻腔を擽る煮干しの薫り、安心感の有る見た目、
  此れ又、菅官房長官並みの安定感と言えよう。
  どっしりとした、七年間の重みみたいな物すら感じる。
  麺を手繰り、つけ汁に浸し、いざ、ヅヴァヴァヴァヴァと一気に啜り上げる。
  やや甘味が強めのつけ汁は、とろみが有り、粘度は中程度。
  鶏ガラ、豚骨、魚介系を組み合わせた、言うなれば「またおま」系だが、
  市井の其れ等と大きく違うのは、煮干しに特化した所か。
  もっとガツンと、煮干しの蘞みや嫌らしさを前面に押し出した、
  ゴリッゴリの物でも良い位だが、其処は其れ、此の住宅街に店を構えており、
  万人に受ける、食べ易い物に重きを置くのは、至極当然の事だ。
  其れでも、一般的な物よりも煮干しの味わいが堪能出来るので、貴重な存在だ。
  麺は確りと冷水で〆られ、水切りも先ず先ずで、麺の腰と弾力が凄まじい。
  暖簾に刷り込まれた「完全国産小麦麺」の謳い文句に偽りは無かろうが、
  ずっと此の麺に親しみを覚え、魅せられ、啜り続けて来た。
  麺につけ汁がべっとりと纏わり付き、一緒に煮干しの風味も連れて来る。
  具の叉焼は、何時もならば「肉増し」にする程に大好きだし、一目置いている。
  味付けが確りしており、赤身の部位は確りした歯応えも、繊維に沿って解れ、
  脂身の部位は、つけ汁の熱でトロットロに蕩ける、正に秀逸な物。
  麺麻は極太で、麦酒の御通しにも出て来たが、ポリポリ、シャキシャキとした、
  食べ出の有る、存在感の強い物で、松崎しげる色をしている。
  最後はつけ汁をグイッと飲み干し、今後の此の街の重要な一店として、
  期待を掛けつつ、近い内の再訪を予感し乍ら、しょんぼり帰るポンコツ…。