続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らーめん大 汐留店」【新橋】

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◆「らーめん大 汐留店」【汐留】

 ◎「らーめん(並)」六八〇円+「豚(チャーシュー)」一六〇円

 …先週木曜日。
  やっとこさっとこ、今週も何とか代休を確保する。
  今日は代休、明日は祝日、明後日は代休と、運良く三連休と目出度い。
  蟹工船を下船したものの、一向に苦行は終わらず、再乗船の日々だ…。
  肩凝り、心臓痛、不整脈、立ち眩み、頭痛、こんなのが毎日だ。
  心身が崩壊しそう…。
  さて、話は遡って先週木曜日。
  急遽、朝から蟹工船に乗船せねば成らず、流刑地に向かい、一仕事。
  十二時半に、次の船に乗る為に移動を開始し、バシシンで乗り換え。
  出漁には時間が有りそうなので、偶には、昼御飯なんて物を頂いてみよう。
  昼御飯…。
  何て、懐かしく、素敵な響きなのだろう。
  僕にはすっかり縁の無い物だと思っていたよ。
  バシシンと言えば、「らぁめん ほりうち」に落ち着く事が多いが、
  前回、候補に挙がりつつも、すっかり失念して行きそびれた此方へ。
  二〇一一年十二月二十六日以来、四年八ヶ月半振り。
  言わずと知れた、旧「ラーメン二郎 堀切店」の系列だ。
  僕が初めて、「二郎」を知ったのは、何を隠そう、「ラーメン二郎 堀切店」。
  壁の貼り紙の「当店のらーめんは、三回はお召し上がり下さい。
  本当の美味しさが発見出来ます。」の言葉通り、三度目に嵌ったが最後。
  其れ以来、足繁く通い、「二郎」系の奥深さにヅヴヅヴと引き摺り込まれる。
  まあ、当時の「ラーメン二郎 堀切店」の味とは、今は変わってしまったが…。
  さて、某テレヴィヂョン放送局の裏手に在る為、通りにはシータクが犇めき、
  一寸した足代わりにシータクを利用する、浮世離れした人が多い事。
  そんな貴族階級を白い目で見乍ら、店に入ると、運良く一席空いている。
  直ぐ様、券売機で「らーめん」、「豚」の食券を購入し、冷水を汲んで着席。
  汐留店は直営ではなく、フランチャイズ店の様だな。
  厨房内は男性店員氏一名で切り盛りしており、忙しさが伝わって来る。
  電車迄の時間と睨めっこし乍ら、出来上がりをヂッと息を潜めて待つ。
  一〇分強で、無料の乗せ物を訊かれ、「野菜増し、脂で」と伝える。
  此方の野菜は、「野菜多目」、「野菜増し」、「野菜増し増し」が有るので。
  丼を受け取れば、野菜の山の聳え方が素晴らしく、WAKUWAKUする。
  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜る。
  此方特有のすっきりとした甘目の味わいで、醤油ダレの切れが感じられる。
  「二郎」系の中では、味わいは軽めのプースーなのだが、油層も構築され、
  背脂も、背脂チャッチャ系の様に、細かい物が溶け込んでいるので、
  後半、地味に負担が来ると言うか、ヂワリヂワリと脂っこさも攻めて来る。
  塊の背脂がコロコロしている方が、プースーに溶け出ないので負担が軽いのだ。
  野菜には卓上の醤油ダレをドレッシング感覚でぶっ掛けて喰らい付く。
  シャキシャキとクタクタの中間の絶妙な茹で加減で、好きな食感だ。
  降り注がれた背脂が、甘味と旨味を醸し出している。
  野菜の山を粗方遣っ付けた後は、麺を引っ張り上げて啜ろう。
  「丸山製麺」の麺は、久し振りの所為か、細く感じられる。
  若しくは、最近、「ラーメン二郎  池袋東口店」の極太麺に慣れた所為かしら。
  昔はもっと畝って、縮れていた様な気がするが、縮れも緩やかで、
  表面のざらつきも抑え気味で、思いの外、大人しい印象を受ける。
  噛むと、モッチリとした食感が、歯に確りと伝わるのは愉しい。
  さて、疲労回復にと、豚を増したが、此れは如何だろうか。
  五ミリメートル程の厚さの物が四~五切れ程だろうか。
  いざ喰らい付くと、確りとした歯応えの物で、ギューッと噛み締めないと駄目。
  「東池袋大勝軒」系を思わせる、赤身の部位の多い、噛み応え十分な物。
  豚臭さも感じられ、此れは一寸、増さなくても良かったかしら…。
  「ラーメン二郎 堀切店」時代の豚は、一切れは小振りだったが、
  赤身は解れ、脂身は蕩ける最高の物で、「豚ダブル」にしていた程だったのに。
  残念さを感じつつ、背脂の魔の手に満腹感、苦しさを覚え、そそくさと退店。
  直営店だと、少しは違うのかしら。