続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン二郎 新橋店」【虎ノ門】

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◆「ラーメン二郎 新橋店」【虎ノ門

 ◎「ぶた入りラーメン」八〇〇円

 …先週水曜日。
  此の日は久し振りに池袋へと朝一で出向き、残務をちょこっと熟す。
  一〇時過ぎに渋谷へと出掛け、商用を済ませ、十二時半過ぎに解散。
  其の後は蟹工船に乗船しないといけないので、港を目指す。
  乗船迄に時間も有るので、偶には、昼御飯と言う物を頂いてみたい。
  休憩、昼御飯が摂れる、全うな人間らしい暮らしがしてみたい…。
  地下鉄のザギン線を虎ノ門駅で降車し、西新橋を目指して歩き出す。
  小雨も降って来たが、折り畳み傘を出すのが億劫で、滅多に使わない無精者。
  目的地は此方だ。
  二〇一二年五月三〇日に一度だけ御邪魔した「ラーメン二郎 新橋店」。
  今夏、其の旨さに嵌った「ラーメン二郎 池袋東口店」と同じ、
  「エヌエス・プランニング」の経営で、池袋同様の味が頂けると信じて訪店。
  昼時で出て来た、虎ノ門界隈の超一流月給取りがウヨウヨ居る中を、
  縫う様に早歩きで向かえば、先客は七、八名の待ち。
  五分足らずで店内に辿り着き、券売機で池袋と同じく「ぶた入り」の釦を。
  L字型のカウンター席の内側の厨房では、店員氏が一人で切り盛りしている。
  池袋よりも忙しそうだ…。
  店内の待ち椅子に腰掛け、十五分弱で席が空き、一番端っこを陣取る。
  食券を提示し、麺の硬さは訊かれず、冷水を呷り、出来上がりを待とう。
  其れから一〇分程で、無料の乗せ物を訊かれ、「野菜、脂で」と告げる。
  丼を受け取れば、池袋よりも豚一切れが大きいが、パサついていそうな印象。
  其れはさて置き、先ずは蓮華でプースーから啜ろう。
  ん!?
  異様に甘いと言うか、甘辛いと言うか、醤油ダレの味が矢鱈と濃い。
  蕎麦の返しの様な甘辛さと、和風出汁の様な味わいとでも言おうか。
  何だろう、醤油ダレを倍入れられたかの様な甘辛さに戸惑ってみる…。
  こんな味だっただろうか。
  表面の油層が分厚く、こってりとした感じが有るが、乳化した感じは分からず。
  醤油ダレの濃さに遣られてしまっているからか、将又、僕が馬鹿舌だからか…。
  野菜はシャキシャキ寄りの茹で加減で、コロコロした背脂も降り掛かっている。
  此れ以上味が濃くなるのを避け、卓上の醤油ダレには手を出さず、
  野菜をプースーに浸して、味を付けて頬張ろう。
  さて、麺を引っ張り上げて啜ろうではないか。
  店内の製麺室で打たれた自家製麺は、池袋同様、太さが有って力強い。
  モッチリとした腰と弾力は旨さが有り、表面のざらつきも心地好い。
  「池袋系」ならではの麺で、今夏は此の麺に嵌ったと言っても良い。
  豚はと言うと、脂身は殆ど無く、赤身の確りした感じが見て取れる。
  嫌な予感を抑えつつ噛り付くと、硬さやパサつきは余り感じられず、
  ホロっと解れる部類の豚ではないが、適度な噛み応えと赤身の旨味が堪能出来、
  派手さは無いが、味付けもちゃんとされてあり、此れも通ずる物が有る。
  大蒜を入れれば、此のプースーの甘辛さに刺激が加わり、味も変わったろう。
  再訪して、何時も此の味なのか、確かめたい気持ちだが、満足行く一杯だ。