◎「ぶた入りラーメン」八〇〇円
…昨日。
つい此の間、マッカーサーが来たと思ったら、もう師走だ。
一年なんてあっと言う間で、道理で歳を取る訳だ…。
今年は本当、ぐったりと、疲弊し切った一年だったな。
さて、其れはさて置き、此の日は朝に池袋に出向き、残務を熟す。
午後は蟹工船に乗船しないといけないので、十三時過ぎに仕事を切り上げ、
移動を開始するが、昼御飯位はちゃんと摂取して置きたい。
池袋と言えば、もう、此方が在れば良い。
前日の木曜日にも頂いたにも拘わらず、二日連続で訪店してみる。
店に着けば、運良く、店外に待ちは無し。
店内にゆとり世代の集団を含め、六人の待ちが有るのみで、回転は早かろう。
数分で店内に入り、券売機で何時もの食券を購入。
食券の改札を受け、一〇分弱で席も空き、冷水を汲み、蓮華を取って着席。
麺の硬さを訊かれ、「普通で」と御願いし、出来上がりを待つ。
其れにしても何だな。
最近は、中華人民共和国人は来るわ、木っ端アベックも来る。
後から、隣に木っ端アベックが来て、食券を出すなり、「大蒜少な目で~」と、
訳の分からない事を言い出し、店員氏にぴしゃっと窘められる始末。
挙句には、ずっと隣で乳繰り合い、ずっと手なんか握ってやんの。
はっきりと言う。
此処は暴力的なラーメンを啜る処であって、ペッティングをする所ではない!
するなら、池袋の北口へ行け!
そうこうしていると、無料の乗せ物を訊かれ、「野菜、脂で」と告げる。
丼を受け取れば、期待感が一気に高まる。
先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
一口目は温めの印象で、如何やら、表面の油層を掬って啜ったからの様だ。
程好く乳化して、円やかさが有りつつ、醤油ダレの尖りも感じられる。
二口目からは、丼の中層から掬ったので、熱熱で実に旨い。
何だかんだ言われても、今年、一番頂いた直系の「二郎」なので格別だ。
野菜には卓上の醤油ダレをドレッシング感覚でぶっ掛けて頂く。
此の日はシャキシャキ感が強く、茹で時間が短めなのか。
萌やしが多目だが、背脂の塊と相俟って、至って美味しく頂ける。
さあ、麺に取り掛かろう。
今年、此の麺に嵌ったと言って良い位で、此の極太麺に魅せられた。
此の日はモチモチ感が強く、茹で加減が軟らか目に感じられる。
デロンデロンと迄は行かないが、何時もよりはテロンとした印象。
其れでも、弾力が有り、ややザラッとした感じと、粉の風味は秀逸だ。
豚はと言うと、端っこの部位が二切れ、真ん中の部位が三切れ。
端肉は確りと味が染み、肉の繊維が解れる感じで、硬さは感じない。
真ん中の箇所は、赤身はむっちりとして、適度な脂身が入り込んでいる。
全体的に小振りで、豪快さや暴力さ加減は影を潜めるが、此れは此れで良い。
此の日は思いの外、プースーを啜ってしまい、食べ終わると随分と減っていた。
今年、あと何回頂けるかしら…。
~御負け~
木曜日に頂いた「ぶた入りラーメン」。