続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺蔵 あつお」【栃木】

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◆「麺蔵 あつお」【栃木】

 ◎「濃厚鶏塩」八〇〇円+「メンマ」一五〇円+「追い玉 黒(こってり醤油)」
  二〇〇円

 …土曜日に労働したので、何とか、日曜日、月曜日と休日を確保する。
  仕事以外にも、何だかんだで、傷心したり、気分が落ち込んだりする事も多く、
  人間、何が幸せなのか、如何したら幸せなのか考えさせられる…。
  昨晩は外で呑み、帰宅後、音楽を聴き乍ら、ホッピーを呷りつつ、
  店屋物のザーピーを〆に喰らい、プクマンでルーネー。
  今日が休みで本当に良かったと、朝起きて、心から思う。
  八時過ぎに起き出し、風呂に入り、ヴォーっと過ごす。
  一〇時半を過ぎ、偶には、少しばかり遠出をしようと家を出る。
  向かった先は、川越同様、蔵の街を打ち出している栃木市
  取り立てて意味は無いのだが、同時にラーメン店を検索すれば、
  良さ気な店が見付かり、現場に急行する。
  栃木市内に十三時過ぎに到着し、先ずは昼御飯と、目星を付けた此方へ一目散。
  鶏清湯と鶏白湯を売りにした、小山市の「吉田商店」と言う店の出身と言う。
  栃木県のラーメン事情が分からないが、期待してみる。
  店に着き、店頭に名前を記入する用紙が設えられており、記入して待つ。
  五分程で、中から女店員氏が出て来て、何でも、店内は空席が有り、
  普通に入店出来る状態だった事を侘びられ、中に通され、カウンター席に着席。
  メニューを眺め、予習通り、鶏白湯の「濃厚鶏塩」に麺麻を加えて発注。
  「濃厚鶏塩」に最初から入っている麺麻は、極太の材木麺麻と言うが、
  追加の麺麻は、穂先麺麻だが良いかと訊かれ、何ら問題無く御願いする。
  一〇分強で、随分と深い、白い小洒落た丼に装われたラーメンの御出座し。
  不細工おぢさんが頂くには不釣合いな、何とも綺麗なラーメンだ。
  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろうではないか。
  「とろみの効いたこってりスープ」と謳う鶏白湯は、ヴォテっと重くなく、
  比較的軽めの粘度の、円やかな味わい、滑らかな舌触りが印象的。
  「濃厚鶏醤油」ではなく、「濃厚鶏塩」にした所為も有ろうが、角が無く、
  濃厚にも拘らず、何処かあっさりとした味わいも感じられ、上品な感じ。
  そうは言っても、鶏白湯のパンチも効いており、思わず立て続けに何口も啜る。
  此れは、良いぞ。
  麺は何処かの製麺所の物と思われ、厨房内に麺箱が見える。
  加水率低目の細麺で、しなやかな食感で、啜り心地が良い。
  プースーと確りと絡み、麺の持ち上げも抜群で、腰、張りも程好い。
  もう少し、噛んでバツっと言う感覚が有ると尚の事良いが、十分に旨いし好み。
  具はと言うと、叉焼は肩ロースの物で、蕩ける様な感じの種類ではなく、
  適度な噛み応え、脂身が入り、ブリッと言う食感で、個人的には、
  煮バラの様な、軟らかい、脂身が蕩ける物の方が合うと思うが、此れは此れで。
  枕木の様な麺麻は、ポリポリとした食感で、追加の麺麻は穂先の部位が入り、
  根元はシャキシャキ、先っぽは軟らかく、麺麻好きには堪らない。
  他には刻み玉葱、浅葱が入り、何れも鶏白湯と良く合う。
  ラーメンを三分の二程を頂いた所で、替え玉ならぬ、「追い玉」を発注する。
  僕自身、「追い玉」童貞だ…。
  「あっさり塩」の「白」と、「こってり醤油」の「黒」が有るが、後者で。
  良く分からない儘に発注したが、何でも、麺にテレレと具が入った物らしい。
  二、三分で運ばれて来るが、簡素な混ぜ蕎麦、和え蕎麦、油蕎麦と言った感じ。
  卓上の説明を見ると、此の儘、良く混ぜて、混ぜ蕎麦風も良し、
  此れに残ったラーメンのプースーを投入し、つけ麺風も良し、としてある。
  先ずは、其の儘で頂いてみれば、麺は、替え玉を思わせる固茹でで好みだ。
  ポキポキとした食感で、此れに、切れの有る濃い目の醤油味のテレレが混ざる。
  具は叉焼の解し肉に、賽の目状に刻まれた枕木麺麻。
  今度は、麺を手繰り、残して置いたラーメンのプースーに、つけ麺感覚で、
  ドヴンと浸し、其れを啜ってみれば、鶏白湯を纏い、濃い味の鶏白湯つけ麺に。
  ラーメンヲタクではないので知らなかったが、此の世には色々な食べ方、
  新しい食べ方が有るのだなと感心してしまう。
  此の歳に成ると、鶏白湯は重過ぎて、胃腸が受け付けないのだが、
  此方の物は重さも無く、スッと入り、食後の胃凭れも無く、秀逸な一杯だ。