続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン ひかり」【川越】

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◆「ラーメン ひかり」【川越】

 ◎「野菜つけめん」八三〇円

 …代休消化を検討せよと言う指示も有り、心身の著しい不調も相俟って、
  此の際なのでと、土曜日から四連休を宛がい、束の間の安息とする。
  昨日は、先月、小旅行に出掛けようと思案していたが、御医者に掛かったりで、
  先延ばしに成っていたので、日光に日帰りでぶらっと出掛けてみる。
  華厳の滝世界遺産の二社一寺等を見物し、疲労困憊で大宮駅に戻り、
  打ち上げとして、焼肉を喰らうも、一軒目で大きく外し、口直しに二軒目へ。
  ホッピー六杯を呷って帰宅し、風呂に入るも、力尽きて地べたで轟沈。
  明け方四時過ぎ目覚め、寝床に移動し、寝直したは良いものの、
  寄る年波には抗えず、疲労が蓄積し、九時半過ぎに何とか這い出す。
  休日なので、吐き気や嘔吐きは無く、気分的には健やかに、身体的には重く、
  午前中は極めて自堕落に過ごし、気付けば正午も疾うに廻る始末。
  余りの暑さと、心身の不調から、動き出す気力が中々出ず、時間だけが過ぎる。
  十三時に何とか行動を開始するも、昼御飯に食べたい物が浮かばない。
  と言うか、何もかもが億劫で、決める事が出来ない。
  此れも病の症状だろう…。
  温室の様な自動車に乗り込み、取り敢えず走らせ、何と無く川越方面へ。
  五月二〇日以来、一ヶ月半振りに此方へ御邪魔してみるとするか。
  奇しくも土曜日に、「ぶらぶらサタデー・タカトシ温水の路線バスの旅」で、
  川越の「頑者」に訪店しているのを観、「ラーメン ひかり」が恋しくなる…。
  十三時半過ぎに到着すれば、何てこったい、こんな時間に五人の待ちが発生。
  止むを得ず、券売機で食券を購入するが、流石に、今の此の弱った体調では、
  肉塊がドカンと乗った「野菜つけめんチャーシュー」を美味しく頂くのは困難、
  そう判断し、無難に大人しく「野菜つけめん」で我慢しようと自重する。
  炎天下の中、汗を拭き拭き、ヂリヂリと焼ける様な暑さをヂッと堪える。
  程無くして、件のテレヴィヂョンで「頑者」でつけ麺を調理していた店主氏が、
  食券を回収に現れ、手渡し、一〇分程で漸く店内へと通される。
  カウンター席の端っこに腰掛け、冷水を出され、先ずはグイッと呷る。
  今からこんなに暑いんじゃ、真夏は一体、如何成ってしまうのか不安で一杯だ。
  厨房内は店主氏を含む三人体制で、てんぷくトリオと同じ編成。
  待つ事、一〇分強で、熱熱の「野菜つけめん」の御出座しだ。
  すっかり、空腹感を感じられない身体に成ってしまったが、何とか行けそう…。
  つけ汁は炒め野菜でてんこ盛りだが、ハンバーグの様な肉塊が無いだけで、
  こんなにも物寂しい感じに成ってしまうとは、いやはや、不思議だ。
  さて、麺を手繰り、肉塊の乗っていないつけ汁に浸して啜る。
  豚骨のプースーはサラッとして、諄さが無く、旨味だけが感じられる。
  炒め野菜が黒胡椒で炒められているので、其のヒリリとした辛味が爽やかで、
  プースーを吸ってクタッとしてるのだが、凭れる様な感じは一切無い。
  麺はツルツルとしているが、つけ汁を確りと纏い、迸る旨さ。
  平打ちの麺は啜り心地も良く、もっちりとした食感も快感だ。
  食べ進めると、何だろう、喪失感と言うか、寂寥感を覚える。
  そう、肉塊が無いからだ。
  此処に肉塊が無いのが淋しいのじゃなくて、此処に肉塊が無いと思う事が淋しい。
  刻み叉焼が幾つか入っているが、量が少なくても秀逸なのは分かる。
  だからこそ、もっと食べたいと言う気持ちが徐々に昂って来る。
  腹八分目、物足り無さを感じつつ、つけ汁を飲み干し、汗だくで食べ終える。
  矢張り、此方では巨大な肉塊が無いと物足りない身体に成ってしまった。
  例え、腹がくちくて苦しくなっても…。