◆「大阪焼肉・ホルモン ふたご」【大宮】
…昨晩。
日光から帰り、大宮駅で途中下車し、打ち上げとばかりに一杯引っ掛ける。
「焼肉 万里」と言う店に初めて入り、ホッピー、安価な焼肉と白米を、
存分に堪能しようと思うも、矢張り、値段相応の味わいとでも言おうか、
「焼肉 森林」の様な絶品の店に慣れてしまっては、無理と言う物。
不完全燃焼で店を出、此の儘では家に帰っても、寝た子を起こしたも同然。
焼肉の仇は焼肉で討とうと、西口に渡って「焼肉 森林」に行けば無難だが、
其れが億劫と成り、同じく東口に在り、以前から一度御邪魔したいと思っていた、
此方へと雪崩れ込み、改めて仕切り直し、口直しと相成る…。
◎「ホッピー(白)」五一八円
…何とか空席も有り、席に通され、ヨッコイショーイチ。
ホッピーを三杯、流し込む様にして呷って来たが、改めて呑み直し。
税抜きで四八〇円と、ホッピーにしては高いのが気に成るが、まあ良い。
◎「ごま塩キャベツ」四一〇円
…此の手の焼肉店では、キムチと並んで、キャベツが定番と言えよう。
胡麻油の効いたテレレがぶっ掛けられたベツキャー。
濃い味で、パリパリと摘むには、時間が持つから良いか。
◎「特上厚切り塩タン」二〇三〇円
…前の「焼肉 万里」で見事に空振りしたので、ちゃんとした牛タンを頂きたい。
此方では、若い女店員氏が甲斐甲斐しく肉を焼いて呉れると言う。
嗚呼、其れでサーヴィス料として五パーセント徴収されているのね。
其れならば、自分で焼いても良いのに…。
さて、此の牛タンは、タンの中でも特に軟らかい部位を厚切りにしたと言う。
「焼肉 万里」のハムの様な白茶けたタンとは異なり、タンらしい食感、
味わいが感じられるが、「焼肉 森林」の「タン塩」一四八〇円の方が旨い…。
◎「アボカドわさび」五一八円
…メニューの中に、「アボカド」の文字を見付け、矢も楯も堪らず発注。
如何も、酒の摘みに鰐梨を頂くと言うのが好きでね。
付属の山葵醤油ダレに浸けて頂けば、濃厚な鰐梨の味わいが、口内に拡がる。
此れならば、自宅でも行けるだろう。
◎「ふたご盛り」一四九〇円
…さて、屋号が冠された肉の盛り合わせが有るので、折角なので発注しよう。
「ホソ塩」、「やめられないミノ」、「幻のハラミ」、「角切り牛心」、
「とまらないあご肉」と言う五種類の盛り合わせ。
此れも又、女店員氏が丁寧に焼いて呉れる。
専用のポン酢ダレで食べる様に促される。
「ホソ塩」は小腸で、脂身がたっぷりと付着して、プリンとしてこってり。
他も希少部位で、御薦めの様だ。
◎「特上厚切りハラミ」二一三八円
…さて、先程も腹身らしき物を頂いたが、今度はちゃんとした腹身を。
確かに分厚く、厚切りだが、一切れの大きさは無く、此れならば、
「焼肉 森林」の「和牛ハラミ一枚焼き」一五九八円の方が断然御得だが…。
此れも女店員氏が丁寧に焼いて呉れ、此方では、薄切りの揚げ大蒜を乗せ、
山葵をたっぷり塗って頂くと言い、最も旨い食べ方と豪語する。
厚味も有り、軟らかさも有り、確かに旨いが、費用対効果は日光の手前か。
あっ、今一(今市)って事で…。
◎「ハラミ」八四二円+「名物 焼肉専用ご飯」三二四円
…さて、ホッピーも三杯目に差し掛かった所で、〆に取り掛かろう。
安い肉を御数に、御飯を掻っ込みたい。
肉は腹身、御飯は白米でも良かったのだが、何と、「焼肉専用ご飯」と言う、
発注せずには居られない程に蠱惑的な物が有るではないか。
肉は適度な噛み応えの有る、脂身が少な目の赤身中心の部位。
肉は値段相応、場合に依っては以下だろうが、此の御飯との組み合わせは最高。
大韓民国海苔の細切れが大量に降り掛けられてあり、其の下にはテレレが。
此れも自宅で再現出来そうかしら。
ホッピーを三杯頂き、此の後は寄り道をせずに帰宅し、ちゃんと風呂に入るも、
部屋の地べたで力尽き、明け方迄、灯りを煌々と点けた儘、寝入ってしまう…。
久し振りに酒を呑むと、効きが良いわね。