続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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『THE TRAVELING WILBURYS COLLECTION』

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★『THE TRAVELING WILBURYS COLLECTION』
 /THE TRAVELING WILBURYS

 …七月二十五日の日本盤発売から遅れ馳せ乍ら、漸く購入出来た。
  輸入盤は持っていたが、矢張り、ボーナストラック収録、DVD付、
  リマスタリングとなれば、買いたくなるのがマニアと言うものだ。
  
  THE TRAVELING WILBURYS…。
  ロック界の奇跡とも言われた、大物覆面バンド。
  メンバーは言わずもがなだが、GEORGE HARRISON、BOB DYLAN、
  ROY ORBISON、JEFF LYNNE、TOM PETTY。
  GEORGE HARRISONがアルバム『CLOUD 9』のヨーロッパ向けの
  シングルのB面曲を録音する事になり、JEFF LYNNEプロデュースでアルバム
  『MYSTERY GIRL』を制作中だったROY ORBISONとJEFFに
  声を掛けた所から全てが始まった。
  因みに、GEORGEの『CLOUD 9』のプロデュースもJEFF LYNNE。
  そして、三人でレコーディングしようと、BOB DYLANのスタジオを借りようと
  電話をすると、普段は全く捉まらないBOB DYLANが偶々電話に出て話がトントン拍子に進んだ。
  更に、GEORGEがギターをTOM PETTYに預けていた事からTOMも参加となった。
  
  此の五人で制作された『TRAVELING WILBURYS Vol.1』は一九八八年に発売。
  しかし、其の直後、ROY ORBISONが心臓病で急死。
  活動が一旦白紙に戻されたが、ROYの後任にDEL SHANNONを迎えて
  『Vol.2』のレコーディングを行う筈であったが、そのDEL SHANNONが自殺。
  結局、GEORGE、DYLAN、JEFF、TOMでアルバムを制作。
  本来は『Vol.2』となる予定だったが、不幸が続いた為に『Vol.2』は欠番扱いとし、
  新作『TRAVELING WILBURYS Vol.3』を完成させた。
  元々、商業主義の為に集まったメンバーではなく、「良い物を作ろう」と集まったメンバーなので、
  聴いていて飽きないし、何度も聴ける。

  THE TRAVELING WILBURYSのメンバーは其々レコード会社が違った為、
  全くの覆面バンドとして名前を伏せて活動していた。
  『Vol.1』では、NELSON WILBURY(GEORGE)、LEFTY WILBURY(ROY)、
  OTIS WILBURY(JEFF)、LUCKY WILBURY(DYLAN)、CHARLIE T.Jr(TOM)。
  『Vol.3』では、SPIKE WILBURY(GEORGE)、CLAYTON WILBURY(JEFF)、
  BOO WILBURY(DYLAN)、MUDDY WILBURY(TOM)。
  上記のメンバーを見て分かる通り、ドラマーが居ない。
  なので、<もう一人の>WILBURYSとして、JIM KELTNERがドラムを全て叩いている。


 ☆DISC1
  『TRAVELING WILBURYS Vol.1』
  1.HANDLE WITH CARE
  2.DIRTY WORLD
  3.RATTLED
  4.LAST NIGHT
  5.NOT ALONE ANY MORE
  6.CONGRATURATIONS
  7.HEADING FOR THE LIGHT
  8.MARGARITA
  9.TWEETER AND THE MONKEY MAN
 10.END OF THE LINE
 11.MAXINE
 12.LIKE A SHIP
  
 ☆DISC2
  『TRAVELING WILBURYS DVD』
  1.THE TRUE HISTORY OF THE TRAVELING WILBURYS
2.HANDLE WITH CARE
  3.END OF THE LINE
  4.SHE’S MY BABY
  5.INSIDE OUT
  6.WILBURY TWIST

 ☆DISC3
  『TRAVELING WILBURYS Vol.3』
  1.SHE’S MY BABY
  2.INSIDE OUT
  3.IF YOU BELONGED TO ME
  4.THE DEVIL’S BEEN BUSY
  5.7 DEADLY SINS
  6.POOR HOUSE  
  7.WHERE WERE YOU LAST NIGHT?
  8.COOL DRY PLACE
  9.NEW BLUE MOON
 10.YOU TOOK MY BREATH AWAY
 11.WILBURY TWIST
 12.NOBODY’S CHILD※
 13.RUNAWAY※

 個人的にボーナストラックで出色だったのは、JEFF LYNNEがヴォーカルを務めた
 DEL SHANNONの名曲「RUNAWAY」。
 特に、各曲のクレジットはされていないのだが、其々の個性が豊かな為、
 誰が作った曲かは容易に見当が付くのが面白い。
 無人島に持って行きたいアルバムの候補だ。