「らーめん弁慶 門前仲町店」【門前仲町】

◆「らーめん弁慶 門前仲町店」【門前仲町】

　◎「みそらーめん」七〇〇円

　…森下で「桜なべ」、月島で「もち明太もんじゃ」を頂き、
　　もんじゃ焼きの鉄板の熱さを冷ますべく、少し歩く事にした。
　　月島から、清澄通りを門前仲町方面へ歩き出した。
　　そして、門前仲町を過ぎようとした所に「らーめん弁慶 門前仲町店」が有る事を思い出した。
　　其の昔、偶に頂く一杯のラーメンが御馳走だと感じた時分、
　　＜背脂チャッチャ系＞を頂くのであれば、「巣鴨ラーメン」か「弁慶」だった。
　　特に、此処は味噌ラーメンが有るので、味噌気分の時は重宝した。
　　「浅草本店」、「堀切店」には行った事が有ったが、「門前仲町店」は初の様な気がする。
　　＜背脂チャッチャ系＞の店の殆どがそうである様に、此の店のコンクリートの床も
　　脂の所為でツルツルと滑り易くなっている。
　　しかも、此の店は立ち喰い。
　　
　　今回は久し振りなので「みそらーめん」にしてみた。
　　淡雪の様に背脂が降り注いだ丼が懐かしかった。
　　スープを一口啜ると、背脂の甘味と味噌の風味が感じられた。
　　昔程の感激は覚えなくなってしまっていた。
　　此の店の味が落ちたのか、僕の舌が肥えたのか。
　　将又、今日一日食べ過ぎなのか…。
　　麺は中細と言った位の太さで、モチモチ感が有る。
　　具は、丸で鉋で削ったかの様な薄い叉焼と、シャキシャキの萌やし、韮、葱。
　　まあ、青春の味に再会出来たのがせめてもの救いだ。

　　食後は又、清澄通りを歩き出した。
　　両国を過ぎ、蔵前橋通りを左折し、蔵前、鳥越を過ぎ、清洲橋通りを抜け、
　　御徒町から電車に乗って帰宅。
　　宮原に着いた時には土砂降りの雨。
　　傘を持たずに出た為、ずぶ濡れで家路を辿った…。