「よかよか」【宮原】

◆「よかよか」【宮原】

　…昨晩。
　　昨日は終日電車での移動だったので、最後の海老名からは思ったより早く帰れた。
　　金曜日の晩は、すっかり此処で厄介になる暮らしになってしまっている。

　◎「生ビール（中）」五五〇円
　…例え寒くても、一杯目は必ず麦酒と決めている。
　　其れにしても、店内では何処かの職場対職場の、
　　総勢十四～十五人の合同カンパニー開催中で、騒々しいったらありゃしない。
　　五月蠅いやら、喧しいやら、羨ましいやら…。
　　今日の御通しは、烏賊と胡瓜と若布の酢の物。

　◎「さつまの海」
　…独りで呑むには賑やか過ぎる。
　　しかし、人間観察をしていると面白かったりする。
　　今日も大人しく水割りで薄目で頂く。

　◎「いばり子豚バラ肉しょうが焼」七〇〇円
　…月に一度だけ入荷する貴重な豚肉が有る時だけ登場するメニュー。
　　以前、一度だけ「こだわり豚ロース網焼」を頂いた事が有る。
　　何でも、イベリコ豚よりも旨くて威張ってるから「いばり子豚」と女将さんが駄洒落で命名。
　　生姜焼きとあっては頂かずには居られないのだが、今回初めて頂く。
　　先ず、厚さに驚く。
　　七～八ミリは有るだろうか。
　　食べ出は相当に有る。
　　豚肉の表面に小麦粉を塗して焼いているので、表面は多少とろみが付いている。
　　赤身の部分は噛み締めると旨味が有り、何時までも噛んでいたい程。
　　程好い硬さを持っているのが良い。
　　そして、凄かったのが脂身。
　　サクッと歯触りが驚愕！
　　噛むと甘い脂が口一杯に拡がり、洪水の様に濃厚な味わいが押し寄せる。
　　脇に添えて貰ったマヨネーズと一緒に頂いたらもう大変！
　　思わず御飯を出して貰って、オン・ザ・ライス。
　　此の豚肉は凄い…。
　　
　　途中、女将さんが、野菜不足だろうからと菜の花の御浸しを出して呉れ、
　　先程の御飯に「もつ煮込」の汁を掛けて呉れた。
　　こりゃ、痛風一直線だわな…。