続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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四月第二週黒門亭(四月十三日)

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家に居ても蛆が湧きそうなので、出無精乍ら、意を決して落語を聴きに。
今回の御目当ては林家彦いち師。
流石、人気者が出演するとあって、定員四〇名と言う畳敷きの「黒門亭」は、
大入り満員札止めの大盛況振り。
傍から見たら、何処かの避難所か、村の寄り合いの様な集いだ…。

●四月第二週黒門亭(四月十三日)
(第二部)
 古今亭朝太:「代脈」
 林家しん平:「天国八景」
 ―仲入り―
 林家彦いち:「熱血怪談部」
 喜久亭寿楽:「藪入り」

朝太さんの「代脈」は、医者の見習い・銀杏を巧く演じていたが、
個人的には、「お台場寄席」で配信された、桃月庵白酒師の「代脈」が秀逸。
しん平師は、初監督作品映画「深海獣零号」の宣伝をみっちりとした後に掛けたのは、
「天国八景」と言うシュールな噺。
生きている間は「死にたくない、生きていたい」と願っていた男が交通事故で死んで、
いざ天国へ行ってみると、金や人間関係等の何の軋轢も無く、天国が極楽だと感じ始める。
しかし、天の神様から、死んでから三年経ったので生まれ変わらせてやると言われるが、
今度は「生まれ変わりたくない、死んでいたい」と…。
何とも考えさせられる…。
大入りの所為で、雪隠に行列が出来、仲入りも可也長めに取られた。
其の為、彦いち師の持ち時間は、何と、マイナス五分と言う。
其処で掛けたのは「熱血怪談部」。
此れを聴くのは二度目。
熱血感溢れる体育会系の先生が、怪談話サークルの顧問になると言う話。
トリは寿楽師の「藪入り」。
奉公に出ている亀吉が藪入りで帰って来るが、蝦蟇口から十五円もの大金が出て来る。
此れを見た両親が、何か悪事を働いたに違いないと問い質す人情噺。
ん~、矢張り寄席は良いなぁ…。