続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「和彩楽酒 かもん」【日進】

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◆「和彩楽酒 かもん」【日進】


 …川崎での仕事が早く終わり、久々に明るい内に帰る事が出来た。
  独りで打ち上げとばかりに、二日続けて此方の暖簾を跳ね上げる…。

 ◎「生ビール(中)」五五〇円
 …仕事終わりの一杯は、例によって「矢沢ビール」じゃない方で。
  朝からバタバタし、忙しく走り回っていたので、矢鱈と水分が旨く感じられる。
  今日の御通しは、サーヴィスで「ばい貝煮」。
  竹串で刳り貫くと、肝の部分を蓄えた貝が顔を出す。
  苦味の効いた味と、醤油味で煮付けられた磯の薫りが堪らない…。

 ◎「マコかれい造り」八三〇円
 …市場の魚屋さんが配達したばかりと言う真子鰈
  普段、煮付けで頂く事は有っても、中々刺身で頂く事は出来ない。
  マスターが其の場で捌いて呉れた真子鰈は新鮮其の物で、透き通る様な白身が実に美しい。
  写真撮影用にと、マスターが器や盛り付けにも気を遣って呉れる。
  山葵を塗し、貝割れ大根を巻き、特製の甘味の有る刺身醤油で頂く。
  醤油皿には僅かに脂の華が咲く。
  淡白な味乍ら、白身特有の柔らかい甘味が有り、何とも味わい深い。
  十二切れ位盛られていれば満足だ。
  白身は、旨味が堪能出来るのが良い。

 結局此の晩は、雨と言う事も有ってか、他の客は来ず、マスターとずっと話していた。
 料理も旨く、和める店なのだが、如何せん、大宮駅と言う巨大ターミナルの隣りの所為か、
 訪れる人が少ないのが残念…。
 値は少々張るが、旨い物を頂ける店なんだけどなぁ…。