続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「なんつッ亭」【渋沢】

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◆「なんつッ亭」【渋沢】


 ◎「ラーメン」七〇〇円+「味付玉子」一〇〇円

 …神奈川県西部の担当に暫定的に成り、小田原から秦野へと向かう。
  間近に迫る丹沢山系の山々は、山頂部は雲に隠れる生憎の天気。
  くねくねと蛇行する山道の国道二四六号線を抜ける。
  秦野市内に入ると、「うまいぜベイビー」と書かれた大きな看板が現れる。
  此れが噂に訊く「なんつッ亭」か…。
  旨い、旨いと耳にタコが出来る程に訊いては居たが、訪れた事は一度も無かった。
  遂に、此の日が来た…。
  店内に入ると、前には一〇名以上の待ち客。
  然し乍ら、回転は良く、一〇分足らずで着席出来た。
  待って居る最中に注文したのは「ラーメン」+「味付玉子」。
  無料の「なましぼりニンニク」は、仕事中なので断腸の思いで諦めた…。
  今迄に見聞した通り、出て来た「ラーメン」は真っ黒な悍ましい迄の色をしている…。
  早速、スープを蓮華で掬って啜る。
  骨の中の髄が出易い様に骨を全て割り、頭の骨や鶏ガラ等と併せて
  二十四時間圧力を掛けて煮詰めたと言うスープは、クリーミーで臭味が無いタイプ。
  久し振りの豚骨スープに、何杯も掬って啜ってしまう。
  件の黒い液体の正体である「マー油」は、七種類の揚げ方で揚げた大蒜を、
  胡麻油をブレンドして作る油と言う。
  香ばしい風味が特徴で、微かに大蒜の風味が感じられるが、大蒜の強烈な風味は無い。
  コクが有り、実に風味豊かにして呉れる。
  豚骨スープと良く混ざり合い、絶妙な味わいを醸し出している。
  麺は、店内の一画に設えられた製麺所で作られた物だろう。
  細麺のストレートで、豚骨に合う。
  茹で方は、ポキポキと「ハリガネ」の様な腰は無いが、先ず先ずの加減。
  小麦の風味も僅かに感じられる。
  具は、浅葱、萌やし、海苔、叉焼
  スープに浸し、勿体振る様に食べるべし、と書かれた叉焼は、
  スープを吸って柔らかく成り、赤身の噛み応えと、脂身の蕩け具合が丁度良い。
  「味付玉子」は、半熟加減でトロトロだが、特筆すべき味の特徴は感じられなかった。
  初めて体験する「なんつッ亭」の味は、想像と同じ位の満足度が得られた。
  久し振りに熊本ラーメンを味わえて良かった…。