続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「柴又帝釈天」~「寅さん記念館」~「矢切の渡し」【柴又】


■「柴又帝釈天」【柴又】

…「大黒鮨」で腹を膨らませた後、「柴又帝釈天」での参拝をすべく、参道を歩く。
 生憎の曇り空にも拘らす、流石、下町を代表する観光地の為、行き交う人も多い。
 天麩羅や鰻の香ばしい香りが鼻を刺激し、名物の草団子を売る声が響く。
 他にも、佃煮、飴、土産物を売る店が軒を連ねている。
 此の情緒が堪らなく好きだ…。
 
 参道を抜け、正面の山門を潜り、境内へと足を踏み入れる。
 如何やら、世間では七五三の時期らしく、俄か撮影会が其処此処で繰り広げられている。
 周りに子供が居ないので、子供に纏わる年中行事には頗る疎い…。
 鐘撞き堂の前では太神楽の見世物が出ている。
 公孫樹の木も、昨年十二月に訪れた時程の色付きは見られない。
 本堂へ上がり、賽銭を放り、参拝を済ます。
 寺にも拘らず、拍手を打つ人がちらほら…。

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■「寅さん記念館」【柴又】

帝釈天の裏口から出、江戸川土手方面へ向かう。
 暫く振りに「寅さん記念館」に入ってみる事にする。
 以前は、柴又を訪れる度に必ず寄っていたが、毎回となると新鮮味も失われる…。
 券売機で入館料五〇〇円の券を購入して中へ。
 館内には緻密に作られたセットが設えられており、宛ら、「男はつらいよ」の中に入り込んだ様。
 此の、柴又と言う街を取り巻く世界観が堪らなく好きだ。
 僕の、住みたい街の第一位だ…。
 館内のモニターには「男はつらいよ」の名場面が絶えず流されている。
 寅さんの「おい、備後屋、相変わらず馬鹿か?」と言うのは何度聞いても笑ってしまう。
 馬鹿は治るものなのだろうかと…。
 他にも、歴代のマドンナの写真も掲示され、吉永小百合のまぁ綺麗な事!
 時間的、金銭的余裕、根気が有れば、「男はつらいよ」全四十八作を観てみたいものだ。

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■「矢切の渡し」【柴又】

…「寅さん記念館」の屋上を抜ける形で、江戸川土手へと出られる。
 曇天の肌寒い天気だが、広々とした場所へ出ると気持ちが良い。
 風も少し冷たいが、貴乃花親方風に言うならば、清々しい心持ちだ…。
 土手の傾斜を下り、「矢切の渡し」の渡船場へ。
 毎回恒例の、i-Podで細川たかしの「矢切の渡し」を再生。
 「連れて~、逃げてよ~」と耳元で流れている。
 今日日、中々、i-Podに「矢切の渡し」を入れている三十二歳も少なかろう…。
 そして、今回は久し振りに渡し舟に乗船してみる。
 何年振りだろうか…。
 船頭さんに一〇〇円を渡し、江戸川の川面に揺られる。
 川風はピンと張り詰めた様にひんやりとしており、思わず外套の襟を合わせる。
 対岸の松戸市側に着いても、別段、何も無いので、一本待って直ぐに折り返す。
 時刻は十六時、最終の舟の様だ…。