続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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二月第一週黒門亭(一月三十一日)

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昨晩は青葉台での仕事を終え、首都高速道路の事故渋滞に嵌り、二十一時過ぎに帰宅。
外は暴風雨の様な様相で、普段であれば週末の錆落としに呑みに出るのだが、
流石に億劫に成り、家でジッと体育座りを決め込んだ。
とは言え、家に真面な食糧は無く、伴天連正月用に購入したチーズが有ったので、
久し振りにウヰスキーの炭酸水割りを遣り乍ら、鼠の様にチーズを食んだ…。
今朝は八時半過ぎに起床し、半年振りに寄席へ出掛けようと決めていたので身支度を整える。
外は未だ嵐の様な突風が吹き荒れ、駅に着けば電車が遅れていると言う。
引き篭りの僕が、偶に何かしようと動けば、必ず何かに妨げを喰う…。
黒門亭」に駆け込んだのは、正午の開演の十五分前と言う慌しさ。
定員四〇名の畳敷きの部屋は、丸で災害から逃れて来た人々の避難所の様。
二時間、此の畳敷きで座布団に座って落語を聴くと言う試練に腰が耐えられるかが最大の懸念…。

●二月第一週黒門亭(一月三十一日)
(第一部)
 林家ひろ木:「悋気の独楽
 金原亭馬の助:「はてなの茶碗
 ―仲入り―
 三遊亭歌武蔵:「寝床」
 柳家一琴:「鼠穴」

実は、失態を犯していた。
本来は、柳家小ゑん師、柳家小里ん師の出演を狙って来たつもりだったが、其れは「第二部」だった。
丸で、祭日に学校に行ってしまった馬鹿な小学生の様な過ち…。
開演前に其れに気付いて、「しまった!」と心の中で呟くも、歌武蔵師が出演とあって気を取り直す。
ネタ出しの「寝床」は、師独自の擽りも交え、場内は爆笑の渦に巻き込まれる。
町内を廻って義太夫の客集めから戻った茂蔵が、断られた訳を旦那に話す件は最高!
旦那が義太夫を唸る前迄を、巨漢を揺らして好演。
「只今の協議について御説明申し上げます」が無かったのが残念…。
トリは一琴師で、此方もネタ出しの「鼠穴」。
寄席通い一〇六回目にして、「鼠穴」を聴くのは初めて。
人情噺で良い噺だなぁと感心していると、最後は夢オチかよ!
然し、一琴師はたっぷり三〇分の熱演で、小三治一門の芸の深さを堪能。
地味に馬の助師の「はてなの茶碗」も良かった。
矢張り、寄席は良いなぁ、腰は痛くなるが…。