続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らーめん大 池袋店」【池袋】

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◆「らーめん大 池袋店」【池袋】


 ◎「らーめん」六〇〇円+「こま切れ豚」七〇円+「味付卵」七〇円+「魚粉」五〇円

 …如何も、生来切っての斑が有る性格の様で、寄席通いを再開すると成ると、
  徹底的に再開し、今週で四週続けての寄席通い…。
  極端な性格なのだろう、可哀想に…。
  寄席で笑う其の前に、腹拵えをせねば成らず、前回に引き続いて此方へと訪れる。
  旧「ラーメン二郎 堀切店」、現「らーめん大 堀切店」の支店である此方へ…。
  十二時半に訪れると店内は満席で、店内に待ち客が一人居る。
  券売機で、今日は豪勢に「らーめん」、「こま切れ豚」、「味付卵」、「魚粉」の順に釦を押す。
  小さい子供が悠長にラーメンを啜っている所為で、中々席が空かずに待たされる。
  こう言う店に、一人で丼一杯のラーメンを食べ切れない様な年端も行かない子供を連れて来る、
  そう言う了見が僕には理解し兼ねる…。
  一〇分程度待たされ、漸く席に腰を落ち着け、トッピングを野菜、大蒜で御願いする。
  さて、ラーメンは前回に引き続き、結構な盛りの良い野菜の塔が聳えて登場。
  こうでないと困る。
  そして、魚粉はと言えば、蓮華に載せた状態で出されると言う粋な計らい。
  「蕨店」では豪快に野菜の山に、大鋸屑の様にぶち撒けられていたと言うのに…。
  蓮華の上の魚粉が退かないとスープが啜れないので、野菜に振り掛けたり、
  豚に振り掛けたり、スープに溶かしてみたりと、魚粉で味付けをする。
  スープはと言えば、醤油ダレが立っている「堀切系」には珍しく、
  前回同様、豚骨の出汁が効いて円やかな印象を受け、更に魚粉が加わり余計にそう感じられる。
  此れが結構癖に成る味わいで、本店よりも好みかも知れない。
  魚粉に塗れた萌やしとキャベツの山を遣っ付けつつ、麺を穿り出す。
  「丸山製麺」の極太の綱引きの綱の様な麺は極太で、縮れが効いている。
  ポキポキは勿論の事、ボソボソとする食感が堪らない。
  スープとの絡みも良く、魚粉の浮かんだスープを良く持ち上げる。
  細かく刻まれた大蒜を溶かしつつ、麺を啜り、スープを啜る。
  人目を憚って大蒜を止す様な大人しい人間には成りたくない…。
  豚はパサパサ感の強い部位で、本店に通い出した当時のトロトロの脂身の面影は無い。
  あの当時は、「豚ダブル」にしないと損に感じられた程だったのに…。
  「こま切れ豚」はツナの様な感じで、箸休めの御通しの様な感覚。
  「味付卵」はやや半熟の加減で、一口齧り、魚粉の塗れたスープを染み込ませて残りを一口に頬張る。
  
  其れにしても、相変わらず目に付くのが木っ端アベックだ!
  奴等は如何してこんなにも、僕の安息の地を侵食に来るかね。
  然も、奴等は、カウンター七席しか無い店にも拘らず、隣り合った二席空かないと座らない。
  例え、後ろに一人の客が居ようとも、そんな事は御構い無しに、
  自分達の欲求が満たされる迄は断固として席に着こうとしない。
  良いかい。
  こう言う店は回転が命の店だ。
  飛び石の二席が空いているのに座らないと言う事は、其の間、無駄に二席空けている事に成り、
  店側としたら、或る意味、営業妨害と言っても過言では無い。
  其の二席に客がとっとと座れば、其の分、ラーメンを供給出来る訳であって…。
  木っ端アベックに限ってそう言う気遣いをする事をしない、と言うか、出来ない。
  席を離れて座ろうが、高々、五分、一〇分の事だろうが。
  今生の別れに成る訳でも有るまいに、若しくは、引き裂かれた織姫と彦星気取りなのだろうか。
  僕は、そう言う気遣いの無い、非常識な人間を敢えて下に見る。
  只でさえ幸せな上、更に一緒に並んで仲良く座ろうと言う、
  あれも欲しい、此れも欲しいと言う魂胆は、幾ら何でも虫が良過ぎる。
  自分だけは全てを手に入れようという考えが浅ましい。
  世の中、そんなに甘く出来ていないのだよ、木っ端アベックさんよ…。