続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン二郎 八王子野猿街道店2」【京王堀之内】

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◆「ラーメン二郎 八王子野猿街道店2」【京王堀之内


 ◎「小ラーメン」七〇〇円

 …今日も一日、朝に静岡を立ち、小田原、秦野、厚木と廻って仕事を終える。
  通常は厚木インターチェンジから東名高速道路で帰るのが常だが、
  経費削減も兼ねて、国道一二九号、国道十六号、野猿街道を通り、
  中央自動車道国立府中インターチェンジから帰る事に。
  と成れば、帰る道すがらに在る此方へと寄らざるを得まい。
  此方に伺えるのも今回が最後かも知れないので…。
  店外には一〇名強の行列。
  ん~、何とか許容範囲内か…。
  眉間に皺を寄せ、腕組みをし乍ら只管順番を待つ。
  其れにしても、相変わらずだ。
  如何して此の手の店にアベックで来るかね…。
  もっと小洒落た所に行けば?
  まあ、木っ端アベックを汚物を見る様な目で一瞥し、券売機で食券を購入する。
  何時もの「小ラーメン」も釦を押す。
  店内に入り、一〇分強で着席出来、五分程でトッピングを訊かれる段に。
  「野菜、大蒜、脂で」と告げ、どっしりと重たい丼を受け取る。
  約二週間振りの御対面。
  此れが最後かも知れないと思うと、喜びも一入だ…。
  野菜の山や、びっしりと入った麺の隙間を縫う様にして蓮華を沈め、スープをズズズと啜る。
  嗚呼、此方特有の乳化した丸味を帯びたスープ。
  然し、しっかりと醤油ダレがビンビンと効いており、舌を見事に撃ち抜く。
  堪らんね、此れは…。
  麺は凡そ見えそうにないので、野菜の山から遣っ付ける。
  シャキシャキ、バリバリと音を立てて萌やしとキャベツを食べ進める。
  非常にサッパリとしており、コッテリと濃厚なスープを中和させるに違いない。
  さて、漸く麺に辿り着く。
  正直、此の麺はズッシリと重たいので、不器用な僕には箸で手繰るのは困難だ。
  なので、箸で少し持ち上げ、後は口から御出迎え。
  齧り付く様にして喰らい付き、口で持ち上げ乍ら啜る。
  ワッシワッシと頬張り、周囲に蔓延る若い血潮の食欲には負けておられないとばかりに、
  一心不乱に、狂った様に啜り続ける。
  豚は脂身が多目のプルプル、トロトロの部位で、実に柔らかい。
  此の分厚いのが二枚入り、食べ応えは満点!
  脇目も振らずに啜った所為か、以前の様な苦しさは然程感じられない。
  確かに腹はくちいが、吐きそうな心持ちには襲われない。
  ん~、未だ未だ若いのか?僕…。