…多賀城での仕事を十八時過ぎに終え、其処から移動を開始する。
多賀城駅から仙石線に乗り、仙台駅で「やまびこ」二二二号に乗車し、一路、郡山へ。
明日の仕事に備えての前乗り、「マエノリティ・リポート」だ…。
そんな駄洒落はさて置き、宿に入った後、独り、晩御飯を摂りに初上陸の郡山の街を散策する。
全く以って土地勘が無い中、嗅覚の導く儘、アーケード街を彷徨う。
何やら、桃色繁華街が拡がっており、と当時に、飲食店街も形成されている…。
一瞬、桃色の看板に目を惹かれつつ、空腹を満たす為の店を探す。
こう言う時、手っ取り早いのがラーメン店。
如何やら、御当地「郡山ラーメン」と言うのが有るらしい。
此れは偵察も兼ねて、頂かねばなるまい…。
何軒かラーメン店が建ち並ぶ中、最も「郡山ラーメン」を前面に打ち出している此方へ。
多賀城駅から仙石線に乗り、仙台駅で「やまびこ」二二二号に乗車し、一路、郡山へ。
明日の仕事に備えての前乗り、「マエノリティ・リポート」だ…。
そんな駄洒落はさて置き、宿に入った後、独り、晩御飯を摂りに初上陸の郡山の街を散策する。
全く以って土地勘が無い中、嗅覚の導く儘、アーケード街を彷徨う。
何やら、桃色繁華街が拡がっており、と当時に、飲食店街も形成されている…。
一瞬、桃色の看板に目を惹かれつつ、空腹を満たす為の店を探す。
こう言う時、手っ取り早いのがラーメン店。
如何やら、御当地「郡山ラーメン」と言うのが有るらしい。
此れは偵察も兼ねて、頂かねばなるまい…。
何軒かラーメン店が建ち並ぶ中、最も「郡山ラーメン」を前面に打ち出している此方へ。
◎「生ビール」六〇〇円
…店内に入り、メニューに「ビール」の文字が見当たらなかった為、
「麦酒、有りますか?」と訊くと、有る様なので、取りも直さず頂いておく。
「アサヒ」の瓶麦酒を出され、瓶を傾け、小さめのコップに注ぐ。
仙台駅から郡山駅迄の新幹線の車内で、上司と発泡酒を空けたが、其れは其れ、此れは此れ…。
蒸し暑さで汗だくになり、歩き廻って草臥れた疲労の回復の為の麦酒。
御通しは麺麻。
…店内に入り、メニューに「ビール」の文字が見当たらなかった為、
「麦酒、有りますか?」と訊くと、有る様なので、取りも直さず頂いておく。
「アサヒ」の瓶麦酒を出され、瓶を傾け、小さめのコップに注ぐ。
仙台駅から郡山駅迄の新幹線の車内で、上司と発泡酒を空けたが、其れは其れ、此れは此れ…。
蒸し暑さで汗だくになり、歩き廻って草臥れた疲労の回復の為の麦酒。
御通しは麺麻。
◎「新ますや醤油」七〇〇円
…麦酒をチビチビ遣り乍ら、ラーメンは何を頂こうかと逡巡する。
定番は「中華そば」らしいが、壁の有らゆる箇所に「新ますや醤油」の貼り紙が為されている。
ん~、新メニューだろうか?
普段は、初めて訪れる店では、其の店の定番メニューを頂く事を常としているが、
今日は何と無く、「新ますや醤油」とやらに惹かれたので、発注してみる。
すると、店員から「節系ですが、大丈夫ですか?」と返される。
こちとら、魚粉大好きのプリン体野郎だ。
魚出汁なら願ったり叶ったりだ…。
厨房内でラーメンを作る店主の工程を見ていると、丼に何やら粉末を混ぜ、其処にスープを注ぐ。
吃驚した事に、醤油ダレが黒いのではなく、寸胴の中でグツグツと煮込まれているスープ自体が、
正に「ロイクー」なのには、マスオさん並みに「エ~ッ!」と驚いてしまう…。
さて、運ばれて来た「新ますや醤油」は見るからに真っ黒。
スープの表面には、先程の粉末が浮かんでおり、蓮華で一口啜って其の正体が判明する。
其の正体は、胡麻。
てっきり、魚粉かと思いきや、白胡麻の擂った物が浮かんでいる。
スープは醤油の味が強く感じられ、醤油の辛味、酸味が伝わる。
然し、塩っ辛い訳では無く、魚介の出汁が効いているので、雑な感じがしない。
色こそ違えど、昔乍らの中華蕎麦と言った趣も感じられる。
麺は縮れの効いた多加水麺で、スープとの絡みが頗る良い。
麺を啜れば、自然とスープが絡んで持ち上がって来る。
具は、御当地・福島の白河ラーメンの様な腿肉の叉焼が三枚、麺麻、菠薐草、鳴門巻き、
海苔、そして、辛目のタレを施された葱と言う、懐かしい配置…。
胡麻が少々、余計だった感は否めないが、全体的にはさっぱりと頂ける味。
先月の「釧路ラーメン」然り、未だ全国的には馴染みの薄い御当地ラーメンを頂くのも良い。
憶えておこう、「郡山ブラック」を…。