続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「そば処 勇屋」【郡山】

http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.php
◆「そば処 勇屋」【郡山】


 ◎「冷しとろろそば」八五〇円

 …昨日、多賀城で仕事を終えた後、晩の内に郡山入りし、今日は朝から郡山で仕事。
  初めて降り立つ土地だが、御盆の帰省時期と重なった所為も有ってか、人の数は多い様だ。
  流石、県庁所在地である福島市よりも人口が多いだけの事は有る。
  因みに、福島県で最も人口が多いのはいわき市…。
  其れはさて置き、台風一過の青空で、東北地方と言えども陽射しが厳しい。
  容赦無く照り付ける太陽は、「暑いぞ!熊谷」宛らだ…。
  仕事の合間を縫い、三名で昼御飯を摂りに、灼熱の外へと出る。
  来しなに「郡山大勝軒」を発見したので、昼は是非其方にと思って店先迄行くも、
  生憎、暖簾も出ておらず、休業の様子。
  其りゃ、そうだわな、世間様は御盆休みだ…。
  仕方無く踵を返し、其の近くに在る蕎麦屋へと入る。
  昨日の多賀城での「そば処 末広庵」に引き続き、二日連続で蕎麦…。
  こう暑いと、蕎麦をツルッと手繰るのが楽で良い…。
  地元でも有名な店なのか、店内は満席で、暫し待たされ、カウンター席へと通される。
  テーブル席や座敷席は家族連れやら、アベックで埋まっている。
  席に腰を据え、メニューをまじまじと眺める。
  こう言う陽気では、温かい蕎麦は真っ先に選択肢から消え、さっぱりとした冷たい蕎麦に限る。
  昨日頂いた「冷やしたぬき」も有ったが、流石に二日連続では面白くないので、
  無駄に精を付けるべく、「冷しとろろそば」を発注してみる。
  喉の通りが良く、涼やかで宜しかろう…。
  仕事で疲れて、汗だくに成った身体を落ち着かせる意味でも、「冷しとろろそば」の出を待つ。
  然し、待てど暮らせど出て来ない。
  正に、蕎麦屋の出前の「今、出ました」宜しく、三〇分以上出て来ない…。
  好い加減、水も飲み飽き、運動新聞も読み飽き、携帯電話も弄り飽き…。
  入店から四〇分後、漸く待望の「冷しとろろそば」が遣って来る。
  頼むよ、小母ちゃん…と、心の中で呟く。
  とろろの入った器に生玉子を割り入れ、其処へ麺つゆを全て投入する。
  箸でしっかりと掻き混ぜ、蕎麦を手繰って、とろろ汁に投入して啜る。
  ヅルヅルと大きな音を立てて、脇目も憚らず、豪快に啜る。
  ちまちまと御上品に啜っていては、旨さが半減してしまう…。
  蕎麦は驚く程に白く、真っ白と表現しても良い位。
  田舎なので、田舎蕎麦らしく、もっと黒い物かと思いきや、上品な白をしている。
  適度に腰が効いており、細い所為も有って喉越しが良い。
  況してや、とろろが絡んでいるとなれば尚更だ。
  ん~、実に冷たくて涼やかで旨い。
  此の程度の量ならば、あっという間に平らげてしまう。
  そろそろ食べ終わりそうな頃、とろろの器を見ると、驚きの光景が…。
  割って入れた玉子の黄身が割れていない事を発見。
  道理で、玉子の黄身の濃厚な味わいが感じられないと思ったら…。
  赤い玉子なので、ヨード卵か何かの上質な、黄身の割れ難い玉子なのかしら。
  慌てて良く掻き混ぜ、残りの蕎麦をしっかりと黄身と絡めて啜る。
  ん~、此れだ、此れだ。
  此の、黄身の濃厚な感じが足りなかったのだ!
  食べ終え、勿論、黄身の多く残ったとろろ汁は残さず完食。
  正に、ポカリスエット感覚で、喉を鳴らして飲み干す。
  夏は此の手の物が食べたくなるねぇ…。