続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「和匠喜酒 かもん」【宮原】


 …昨晩。
  日中は腰の痛みから、眉間に皺を寄せて苦痛に顔を歪める様にして過ごす。
  病院に行くのが億劫なので、腰を摩ったり、叩いたりして何とか誤魔化す…。
  午睡に興じたりし、極めて自堕落に連休の初日を暮らし、二〇時半頃、徐に動き出す。
  向かう先は、毎週御決まりの此方へ…。

 ◎「生ビール(中)」五五〇円
 …店内に入ると、指定席であるカウンター奥の端っこの席が空いているので、其処へ陣取る。
  独りで呑みに出掛ける際は、自分の雰囲気を破壊されるのが嫌で、
  其れは、周りの客に因っても大きく左右される。
  特に、柄が悪く、口の利き方を知らない、横柄な態度の人間が居ると尚更だ…。
  もう、生理的に受け付けず、背を向ける様にして、独り、麦酒を傾ける。
  「客だから偉い」と言う、旧態依然とした考えの人間が多いのが嫌…。

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 ◎「えぼ鯛炙り」七八〇円
 ◎「いわしなめろう」六八〇円
 …夕方、「マクドナルド」のフライドポテトを頂いてしまった為、空腹感は然程無い。
  然し、幾ら何でも、麦酒だけでは何なので、取り敢えず、刺身を頂く。
  御薦めメニューの中から、比較的、珍しいと思える物を頂く様にしている。
  と言う訳で、「えぼ鯛炙り」と「いわしなめろう」を発注。
  二階席が大賑わいの様子で、出て来る迄に時間を要するが、「放置プレイ」には慣れている…。
  暫くの後、漸く刺身に有り付ける。
  マスターがサーヴィスで、鰺を数切れ付けて呉れている。
  さて、先ずは鰯のなめろうから頂く。
  なめろうは鰺で作る場合が多いが、鰯は如何であろう。
  鰺よりも、青魚の風味が強く感じられ、鰯特有のほろ苦さもごく僅かに感じられる。
  言うなれば、正に、鰯の摘入の生の状態の物。
  火を通すと、あの鰯の摘入の味に成るだろうと言う予想が容易に付く。
  お次はえぼ鯛の炙り。
  「炙り」と言っても、「らりピー」が遣らない方の「炙り」…。
  皮目に焦げ目が付き、香ばしさが何とも堪らない。
  脂がじんわりと浮き出て、キラキラと輝きを放っている。
  白身は半生で、しっとりと口の中に染み入る感じ。

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 ◎「肉汁うどん」六八〇円
 …九月から、週末の金曜日、土曜日は午前一時迄の営業と成り、其の煽りを喰い、
  大概、僕は、居残りの補習を受けさせられる児童の様に残される。
  歳の所為か、午前零時を廻ると瞼が猛烈に重くなり、半分寝ているのだが…。
  そんな中、僕を居残りさせようと、午前零時前に頼んだ「肉汁うどん」を中々出して呉れない。
  何の「焦らしプレイ」だ…。
  先に伝票だけ付けて置いて、料理を態と焦らして出さないと言う、姑息な監禁作戦を敷いて来る。
  こちとら、耄碌しているポンコツな御爺ちゃん故、目はショボショボで、半ば仮死状態…。
  思考も停止しようかと言う午前一時頃、漸く、囚人に「餌」を遣る様に与えられる。
  脳味噌が半分寝ているので、味も然して分かりやしない。
  饂飩はツルツルの平麺で、其れを肉汁に潜らせて啜る。
  モチモチとした喉越しと、甘辛い出汁汁が、深夜一時と言う禁断の感じで旨さを添えている。
  豚肉は脂身が存分に付着したプルプルの物で、赤身の部位はしっかりとした噛み応え。
  葱も甘味が有って良い。
  当然、汁は全て飲み干す。

 麦酒は六杯頂いただろうか。
 午前零時を廻った頃に訪れた客が、カウンター席で乳繰り始めたので、御爺ちゃんは退散…。
 時刻は午前一時半を過ぎている…。

 因みに、此の日の御薦めメニューは…、
 ・「釣りアジ造り」六三〇円
 ・「サンマ造り」七〇〇円
 ・「鮪ブツ」六八〇円
 ・「炙りサーモン」七三〇円
 ・「かんぱち造り」八三〇円
 ・「おぼろ豆腐」五三〇円
 ・「米なす肉みそのせ」五八〇円
 ・「たこ焼 野菜小判揚げ盛り」五八〇円