続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「つけ麺 弐★゛屋~にぼしや~」【日進】

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◆「つけ麺 弐★゛屋~にぼしや~」【日進】


 ◎「濃厚煮干しそば(大盛)」七八〇円

 …木曜日の晩に帯広から帰還し、金曜日、土曜日の休みを経て、今日から仕事。
  何だかんだで、休んだんだか、休んでないんだか分からない内に週が明ける…。
  今日から旅で、神奈川県は座間市へと向かう。
  午後からの仕事を前に、此方で昼御飯を済ませて出掛けようと目論んでいた。 
  先週に引き続き、二週連続の訪店。
  重たいトランクケースを転がし、正午前に店に到着すると、何と、先客三名の待ち。
  こんなに早い時間にも拘らず、行列が出来る様に成ってしまったかと、
  複雑な心境で列の最後尾に並び、ガックリと項垂れてみる…。
  とは言え、そんなに打ちひしがれている暇は無く、先に食券を購入せねばならない。
  此処最近、ずっと「濃厚煮干しそば」を頂こう、頂こうと固く心に誓っているものの、
  券売機を前にすると「濃厚煮干しつけ麺」へと翻意してしまう事が続いているので、
  今回こそは予告通り、「濃厚煮干しそば」の釦、然も「大盛」を押す。
  食券購入後、再度、行列の最後尾に並ぶと、すっかり顔を覚えてられてしまった、
  柔和な笑顔が素敵な店主が、にこやかに食券を預かりに店外へと出て来る。
  笑みを返し、食券を手渡し、其の二~三分後に席が空いて着席を果たす…。
  さて、此方ではつけ麺、混ぜ蕎麦しか頂いた事が無く、ラーメンは初めて。
  一体全体、其の御味や如何にと、期待に胸を膨らませていると、其の期待の丼が登場。
  助手の方が、熱いですからと、御丁寧に目の前に置いて呉れる。
  う~ん、煮干しの魚介の風味が、つけ麺よりも強く立ち上る様に感じられる。
  スープの表面を見ると、油膜が見る見る内に張って行くのが分かる。
  いざ、蓮華で其の油膜と一緒にスープを啜ると、其の風味がより一層感じられる。
  つけ麺のつけ汁の様な粘性は無く、甘さも感じられない。
  意外にもサラッとしており、油膜の割りにはくどさは感じられない。
  其れでも、「濃厚」と謳うだけあり、動物系のコクが有り、円やかな味わい。
  小鍋で温められたスープも熱々で、油膜の御蔭で冷め難いと言う寸法だ。
  麺は、当然の事乍ら、つけ麺で用いられる縄の様な極太麺ではない。
  ラーメン用の細麺で、つけ麺用の物の三分の一程度だろうか。
  断面は平たい平麺。
  ツルツルとした口当たりで、スルスルと胃袋に吸い込まれて行く。
  太麺ではないので、然程の食べ出は感じられないが、其れは「大盛」にしたので量で補う。
  具は、叉焼二枚、麺麻三本、菠薐草、鳴門巻。
  毎度の事だが、褒めたいのが叉焼
  味付けと言い、赤身と脂身の均衡と言い、此れが実に旨い。
  つけ麺に於ける味わいと、ラーメンに於ける味わいが、スープに因っても違う…。
  サックリとした歯応えの麺麻も絶妙で、トッピングで増したい位だ。
  初めて頂く「濃厚煮干しそば」は、「濃厚煮干しつけ麺」と比べると上品な印象で、
  煮干しの風味を味わうには此方の方が適していよう。
  只、僕の様な腕白ポンコツ中年には、暴力的で荒々しい「濃厚煮干しつけ麺」の方が御似合いだろう…。
  勿論、しっかりとスープは全て飲み干すがね…。