続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「つけ麺 弐★゛屋~にぼしや~」【日進】

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◆「つけ麺 弐★゛屋~にぼしや~」【日進】


 ◎「魚介豚骨つけ麺(特盛)」七八〇円+「メンマ」一〇〇円+「味玉」一〇〇円

 …今朝は諸般の事情で新三郷の「ららぽーと」へと出掛け、時刻は既に正午。
  折角来たのだから、此の儘帰るのも癪なので、食事を済ませて帰ろうと試みる。
  新規開店から一ヶ月も経っておらず、相変わらずの大混雑は続いており、
  当然の事乍ら、飲食店は黒山の人集りで、人間が佃煮にする程居る。
  此れでは無理だと、フードコートに向かうも、此方も銀行の取り付け騒ぎの様な喧騒。
  「ぴょんぴょん舎」で冷麺も良し、「船場カリー」でカレーも良し…、
  そんな期待も見事に打ち砕かれる混雑具合に嫌気が差して日進へとしょぼくれて帰る…。
  と成れば、駅前の此方でつけ麺を啜る意外に選択肢は無い。
  矢張り、地元が落ち着くなぁ…と、十四時過ぎに入店する。
  昨晩、「和匠喜酒 かもん」の店長T氏と呑んだ際、此方の「魚介豚骨つけ麺」が、
  以前よりも濃厚に成って、つけ汁に粘性が有る物へと進化を遂げたと聞いたので、
  今回は「魚介豚骨つけ麺(特盛)」の釦を押し、更に気紛れで「メンマ」、「味玉」釦も押す。
  席は丁度空いており、すっかり人気店に成りつつあるので、ホッと胸を撫で下ろす。
  満席だったり、時には行列が発生していたりと、随分と街に溶け込んで来た感が有る一方で、
  T氏と同じ見解だったのが、木っ端アベックや、一人で丼一杯を食べられない様な餓鬼連れが多く、
  其れが回転率を悪化させ、効率に弊害を齎している点。
  各々、夫々に相応しい店に行けば良いものを、如何して挙って集まるかね。
  だから僕は、家庭持ちではないので、ファミリーレストランには行かない!
  そんな憤りは一先ず置いて、大事なのはつけ麺…。
  柔和な笑顔の店主に食券を手渡す際、丁重にメニューを確認され、御出座しを待つ。
  八月二十四日以来の対面となる「魚介豚骨つけ麺」は見た目、明らかに濃度が違う。
  粘度が強く、コッテリ感、豚骨の色合いが強く出ているのが明白だ。
  うん、此れは可也の期待が持てる…。
  早速、完全国産小麦麺を謳う極太の麺を手繰り、濃度を増したつけ汁に潜らせると、
  麺へのスープの絡み方が以前とは違い、纏わり付く様にコーティングされる。
  いざ啜ると、豚骨が出汁が強く出ており、其れで居て、魚介の風味も害われていない。
  豚骨の自然の甘味がガツンと感じられ、一味唐辛子のピリッとした辛さも適度で心地好い。
  恐らく、此のとろみは鶏も使用しているであろう。
  表面には油膜が張って行き、其れが旨さをそそっている。
  魚介の変なえぐみは無く、円やかな味わいで、日によって味のブレは有るものの、
  開店以来、進化を遂げている事は間違いないだろう。
  特盛の麺は四八〇グラムで、今と成っては何て事は無い量だ。
  強靭な腰の有る、ガッシリとした噛み応えの弾力の強い極太麺。
  そして、今回は又しても、叉焼が絶品!
  バラ肉を巻いた物で、表面は香ばしく、煮汁もしっかりと染みており、
  脂身のトロトロ感、赤身の噛み応え、どちらを取っても完璧。
  「半肉増し」にすれば良かったと後悔する程…。
  トッピングで増量した麺麻は、サクサク、シャキシャキとした歯触りが実に良く、
  味付けも宜しく、食べ切ってしまうのが惜しい位。
  初めて頂く味付け玉子は、噛むと黄身が飛び出す様な半熟加減ではないが、
  ネットリとした黄身には味が染みており、先ず先ずの出来。
  〆はスープ割りはせずに、原液の儘、グイと飲み干し、器の底に沈殿した魚粉と、
  玉葱の微塵切りも残らず頂き、器をカウンター上に載せ、台布巾でテーブルを拭き、
  「御馳走様でした」と告げて店を後にする。
  非常に満足度の高い昼御飯と成る…。