続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「熱烈 中華道場」【水戸】

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◆「熱烈 中華道場」【水戸】


 ◎「チンジャオロース定食」六八〇円

 …先週迄の過酷な池袋での仕事の任を解かれ、今週から再度、旅暮らしの再開。
  二週間振りに背広を羽織り、今年初めて、茨城県水戸市を訪れる。
  上野駅発八時三〇分の「フレッシュひたち」九号に乗車し、途中、朝陽に煌く牛久沼、
  千波湖、趣きの有る偕楽園を尻目に、十一ヶ月振りに水戸駅に降り立つ…。
  仕事の合間、十三時前に昼御飯を摂りに、水戸駅南口を彷徨う。
  昔からの繁華街の北口と異なり、南口は新興の街の為、然程、人の往来も多くない。
  因って、食事が出来る店も限られており、選択肢は殆ど無い…。
  昨年十一月十三日以来、久方振りに此方を訪れる。
  別段、入りたくて入った訳ではないので悪しからず…。
  高級居酒屋「はなの舞」を経営する「チムニー」グループの中華料理店の様子。
  前回訪れた際は、料金は後払いだったが、何時の間にか、券売機が導入されている。
  大抵の物は券売機で食券を購入する仕組みに成っているのだが、一部のメニューは、
  券売機で対応出来ない様で、レジスターで一々、前払いをせねばならない。
  奇しくも、僕が選択した「チンジャオロース定食」もレジスターで支払いを済ます…。
  忙しい合間の食事の為、味に関しては何の期待も抱いていない。
  只単に、人間の営みとしての食事、栄養摂取さえ出来れば何の問題も無い。
  そう固く心に言い聞かせていると、青椒肉絲が運ばれて来る。
  個人的に三大定食を、鶏の唐揚げ、豚の生姜焼き、そして此の青椒肉絲と位置付けている。
  然して味に期待出来ない店に於いても、其れなりに満足感を得たい為に此れを発注する…。
  見た目は随分と筍の茶色が目立っている。
  嫌いではないので構わない。
  割り箸を割り、豪快にガバッと摘み上げ、口の中を目掛けて頬張る。
  筍とピーマンのシャキシャキ、サクサクとした歯触りが心地好く感じられる。
  申し訳程度に入った牛肉も、其れなりに食感が感じられる。
  味付けは醤油ベースのタレで、サラッとしており、あっさりとした印象。
  XO醤や牡蠣油の様なドロッとした感じは無い。
  少々、物足りなさは否めないが、偶には薄味も良いものだ。
  如何せん、生粋の高血圧患者で、濃い味好きなもので…。
  セットには御香香と、「サッポロ一番」の醤油ラーメンの粉末スープの様な汁物が付く。
  まあ、此れで良いのだよ、此れで…。