続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「和匠喜酒 かもん」【宮原】


 …金曜日。
  二泊三日の秋田での仕事も進捗良く進み、最終一本前の十八時丁度発の「こまち」三〇号に乗り、
  寒空の秋田を後にし、二十二時過ぎに宮原へとえっちらおっちら辿り着く。
  秋田に比べると、此方は流石に少し暖かい気がする。
  然し、秋田でも長袖Tシャツ一枚だけで三日間過ごした程の暑がりだからな…。
  四時間弱の新幹線移動の疲労を癒すべく、勝手知ったる此方で打ち上げと洒落込む。

 ◎「生ビール(中)」五五〇円
 …重たいトランクケースを隅に置き、何時ものカウンター奥の指定席が埋まっている為。
  入口寄りの端の席に陣取り、先ずは麦酒で労を労う。
  新幹線車内で五〇〇ミリリットルの缶麦酒を一本空けたが、其れは其れ、此れは此れ…。
  落ち着いてゆっくり遣れるのが何よりだ。

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 ◎「活〆あいなめ」七三〇円
 …卓上のメニューを開き、御薦めメニューの頁を物色する。
  日頃、其の日の御薦めの中で、最も珍しいと思われる魚を発注する事を心掛けている。
  と言う事で、今回は鮎魚女を久し振りに頂く。
  旬は初夏から秋に掛けてらしい。
  鮮度が落ちるのが早い為、活〆が一番だ。
  身は綺麗な白身で、新鮮さが窺える。
  特製の甘味の有る醤油に浸けて頂くと、白身特有の旨味も引き出され、
  上品な味わいが口一杯に拡がる。
  白身は派手さは無いが、奥深い旨さが有る。

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 ◎「ホルモン炒め(塩ダレ)」六五〇円
 …次の発注を考えていると、マスターから「ホルモン炒め」を薦められる。
  味付けは「辛味噌」と「塩ダレ」が選べ、「塩ダレ」で御願いする。
  更に、野菜嫌いの僕を気遣って呉れ、付け合わせの葉っぱは省いて貰い、
  更には具の野菜も厳選して頂き、大蒜の芽、玉葱、萌やしにして貰う…。
  プリン体フェチでホルモン教徒の僕からすると、ホルモン炒めは堪らない。
  市販の塩ダレと思われるが、此の味が非常に宜しく、コクが有り、胡麻油も効いている。
  又、黒胡椒も効いており、爽やかなピリ辛具合が良い。
  ホルモンの弾力、大蒜の芽を始めとした野菜のシャキシャキ感が調和している。
  麦酒との相性は抜群で、序に御飯も欲しくなる。

 此の日は麦酒四杯を頂き、荷物が重たいので、店長T氏に車で送って頂き帰還。

 因みに、此の日の御薦めメニューは…、
 ・「赤鶏タタキ」九五〇円
 ・「まぐろぶつ」六八〇円
 ・「まぐろ造り」八八〇円
 ・「かんぱち造り」七八〇円
 ・「釣り鰺造り」七三〇円
 ・「炙りサーモン造り」七三〇円
 ・「釣り鰺(大)塩焼」一二五〇円
 ・「米茄子肉味噌のせ」六五〇円
 ・「イカ下足生姜焼」六五〇円
 ・「ふろふき大根ミソバターのせ」五八〇円
 ・「野菜田舎煮」六五〇円
 ・「ゴマ味噌豆乳豆腐」七三〇円
 ・「鶏鍋(辛味噌又はにんにく醤油)」六八〇円
 ・「スルメイカの浜鍋」七三〇円