続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「和匠喜酒 かもん」【宮原】


 …昨晩。
  休みの昨日は、終日、家でパーソナルコンピューターと睨めっこの仕事をし、
  二〇時を過ぎたので、雨がしとしと降り、矢鱈と寒い中を此方へと出掛ける。
  幾ら大の暑がりの僕でも、流石に秋を感じ、今季初めて三枚も重ね着する…。
  店に着くと、一階のカウンター席には誰も居らず、二階の宴会が終了した所だと言う。
  何時もの指定席に座り、ホッと一息吐き、落ち着いてみる…。

 ◎「生ビール(中)」五五〇円
 …何時もの御決まりの麦酒。
  俄かに足の親指がヅキヅキと疼き始めても麦酒。
  麦酒が一番旨いし、一番楽だ。
  一口グイッと呑み干し、より一層落ち着いてみる。
  一日の〆の麦酒には鎮静作用が有るのだろうか…。

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 ◎「サンマ造り」六三〇円
 …何を頂こうかと、此の日の御薦めのメニューの頁を捲っていると、
  マスターが鮎女魚を薦めて呉れるも、生憎、先週頂いてしまっており、
  気が乗らない感じで居ると、メニューに載せ忘れた秋刀魚が有ると言う。
  良し、秋も終わろうとしており、最後に秋刀魚の刺身を頂いておこう…。
  盛り付けはマスターが凝って、丸で、「高島屋」の包み紙の絵みたいな形をしている。
  まあ、喰ってしまえば一緒なのに…。
  卸生姜を載せ、特製の刺身醤油に付けて頂くと、脂の載りが強く感じられる。
  そして、濃厚な身の味わいが、何とも言えない旨さを醸し出している。
  身はプリプリと躍る様で、新鮮さが窺える。
  矢張り、秋刀魚は生に限る。

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 ◎「ブリ煮付け」七五〇円
 …余りに外は寒いので、流石に温まりたくなり、ホッとする物を発注する。
  独り者にとって縁遠い、煮魚が頂きたくなる。
  家で頂く事は一生無く、こうして外で頂く以外に、煮魚を食べる術は無い…。
  作り置きをしておらず、今から作るので時間が掛かると言うが、
  幾ら極端に気短な僕でも、其れを咎めたりはしない…。
  其れでも、待ち侘びている分、随分と長く感じられ、焦らしプレイを受けているかの様。
  待ちに待って出て来た鰤の煮付けは、茶褐色をしており、見るからに旨そう。
  箸で突いて頬張ると、濃い煮汁の甘辛さが実に血圧を刺激して魅力的。
  身は噛むとギューっと引き締まった感じで、思わず噛み締めたくなる。
  ホロホロ、ホクホクとした擬音がピタリと嵌り、冬を感じさせる逸品だ。
  当然、残った煮汁は残らず飲み干す…。

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 ◎「肉汁うどん」六八〇円
 …此処最近、呑んだ後に必ず〆の炭水化物を頂く習慣が根付いてしまい、
  「ミソおにぎり(炙り)」と迷った末、肉汁饂飩を発注する。
  蕎麦も有るのだが、埼玉県と言う武蔵野の育った人間としては饂飩の方が馴染み深い…。
  つけ汁は例によって濃い味で、此れ又、此の甘辛さが脳の血管を挑発する。
  此れに饂飩を手繰って啜れば、ツルツルとした喉越しが良く、
  豚肉の脂から染み出した甘味と、葱の自然の甘味が良い味を出している。
  豚肉は矢張り、バラ肉に限るな。
  葱もシャキシャキとした歯触りで、深谷出身者としては葱は好きだ。
  勿論、最後はつけ汁は全て飲み干し、血圧の上昇も忘れない…。

 此の日は麦酒を五杯頂き、余りに寒いので、店長T氏に自動車で送って頂く…。
 何だか、首周りが強張り、熱が出そうな気配がしなくは無いが…。

 因みに、此の日の御薦めメニューは…、
 ・「まぐろブツ」六八〇円
 ・「炙りサーモン造り」七三〇円
 ・「活〆あいなめ造り」七八〇円
 ・「かんぱち造り」七八〇円
 ・「赤鶏タタキ」九五〇円
 ・「米茄子肉味噌のせ」六五〇円
 ・「イカ下足生姜焼」六五〇円
 ・「ブリ塩焼」六八〇円
 ・「おぼろ豆腐」五三〇円
 ・「ホルモン炒め(塩ダレ、辛味噌)」六五〇円
 ・「ゴマ味噌豆乳豆腐」七三〇円
 ・「鶏鍋(辛味噌又はにんにく醤油)」六八〇円
 ・「スルメイカの浜鍋」七三〇円