◆「南池袋大勝軒」【池袋】
◎「もり玉子」八〇〇円
…木曜日。
一月七日、誕生日の此の日の日帰り仕事ぶらり旅は池袋。
折角の誕生日、旨い物を頂こうと、以前から目星を付けていた「塩そば専門店 まるきゅうらあめん」は、
店外に五~六名の待ちの為に回避し、次の「つけ麺屋 やすべえ」は更に行列が酷い。
彼是と思案し、流れ流れて「ラーメン二郎 池袋東口店」に向かうと、此方も大行列。
此の儘、昼食難民に成るのは嫌なので、其の隣りの「南池袋大勝軒」で妥協…。
言わずと知れた「東池袋大勝軒」の系列で、待つ事も無く、すんなりと入る事が出来る。
矢鱈と重たい木の引き戸を開けて入り、券売機に対峙し、食券を購入する。
然して考えもせずに「もり玉子」の釦を押し、カウンター席に腰掛ける。
本来は生玉子の入った「もりなま」を頂きたかったが、此れは煮玉子の様だ…。
しくじった…、と項垂れていると、予想外の速さで「もり玉子」が遣って来る。
出て来るのが早い物は大概、味の方も其れなりな事が多いが…。
麺を手繰り、「東池袋大勝軒」系列なので味の想像が出来てしまうつけ汁に投入する。
一口目の印象は、想像していたよりも甘酸っぱくなく、寧ろ、塩辛い。
あの砂糖と酢の甘酸っぱさを、良い意味でも悪い意味でも期待していたので、些か拍子抜け…。
卓上に魚粉が置かれているので、自らの誕生日プレゼントにと、プリン体を振り掛ける。
つけ汁の表面が茶色の魔法の粉で覆われる様に、一生懸命振り掛ける。
こうして麺を啜れば、即席の魚介系醤油豚骨つけ麺の味わいに少しは成る。
麺は可も無く不可も無く、至って普通の「東池袋大勝軒」系の麺。
更に食べ進め、中盤を過ぎた辺りで酸味が欲しくなり、卓上の酢を廻し入れる。
うん、此れで漸く、甘酸っぱさが感じられる。
具の叉焼は、此れ又、「東池袋大勝軒」系らしい、パサパサとした物だが、
結構な大きさの物が入っており、厚みに関しては合格点。
具は他に麺麻、鳴門、海苔、そして玉子。
玉子は固茹でなので、ボソボソと咽てしまいそうで、板東英二の様にして頬張る。
〆はスープ割りはせず、原液の儘飲み干すのを一瞬躊躇ったが、ドリンク感覚で飲み干す。
再三記した様に、甘酸っぱさよりも塩辛さの方が突出しているので、
僕の高血圧に益々拍車が掛かり、口の中に胡椒の粒子のザラザラを感じつつ店を出る…。
…木曜日。
一月七日、誕生日の此の日の日帰り仕事ぶらり旅は池袋。
折角の誕生日、旨い物を頂こうと、以前から目星を付けていた「塩そば専門店 まるきゅうらあめん」は、
店外に五~六名の待ちの為に回避し、次の「つけ麺屋 やすべえ」は更に行列が酷い。
彼是と思案し、流れ流れて「ラーメン二郎 池袋東口店」に向かうと、此方も大行列。
此の儘、昼食難民に成るのは嫌なので、其の隣りの「南池袋大勝軒」で妥協…。
言わずと知れた「東池袋大勝軒」の系列で、待つ事も無く、すんなりと入る事が出来る。
矢鱈と重たい木の引き戸を開けて入り、券売機に対峙し、食券を購入する。
然して考えもせずに「もり玉子」の釦を押し、カウンター席に腰掛ける。
本来は生玉子の入った「もりなま」を頂きたかったが、此れは煮玉子の様だ…。
しくじった…、と項垂れていると、予想外の速さで「もり玉子」が遣って来る。
出て来るのが早い物は大概、味の方も其れなりな事が多いが…。
麺を手繰り、「東池袋大勝軒」系列なので味の想像が出来てしまうつけ汁に投入する。
一口目の印象は、想像していたよりも甘酸っぱくなく、寧ろ、塩辛い。
あの砂糖と酢の甘酸っぱさを、良い意味でも悪い意味でも期待していたので、些か拍子抜け…。
卓上に魚粉が置かれているので、自らの誕生日プレゼントにと、プリン体を振り掛ける。
つけ汁の表面が茶色の魔法の粉で覆われる様に、一生懸命振り掛ける。
こうして麺を啜れば、即席の魚介系醤油豚骨つけ麺の味わいに少しは成る。
麺は可も無く不可も無く、至って普通の「東池袋大勝軒」系の麺。
更に食べ進め、中盤を過ぎた辺りで酸味が欲しくなり、卓上の酢を廻し入れる。
うん、此れで漸く、甘酸っぱさが感じられる。
具の叉焼は、此れ又、「東池袋大勝軒」系らしい、パサパサとした物だが、
結構な大きさの物が入っており、厚みに関しては合格点。
具は他に麺麻、鳴門、海苔、そして玉子。
玉子は固茹でなので、ボソボソと咽てしまいそうで、板東英二の様にして頬張る。
〆はスープ割りはせず、原液の儘飲み干すのを一瞬躊躇ったが、ドリンク感覚で飲み干す。
再三記した様に、甘酸っぱさよりも塩辛さの方が突出しているので、
僕の高血圧に益々拍車が掛かり、口の中に胡椒の粒子のザラザラを感じつつ店を出る…。