続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「中華料理 梅蘭」【元町・中華街】


 …昨日。
  休みも最後で、天気も良いので、横浜へと出掛けてみる。
  仕事で横浜は出掛けていたが、同じ横浜でも山の方が殆どの為、街中は久し振りだ。
  湘南新宿ラインに揺られ、横浜駅根岸線に乗り換え、関内駅で降車する。
  横浜スタジアムを右手に見乍ら、中華人民共和国人街へと潜入する。
  ごった返す様な賑わいで、矢鱈と中華人民共和国人が甘栗を薦めて来る。
  どれだけ栗を売っているんだよ!と突っ込みたくなる位、何十人から勧められる。
  余程、「芋栗南京の類は喰わないのだよ!」と言い返そうとしたが、
  余計に日本人が嫌われるので止す…。
  正午を廻った辺りの為、昼御飯を摂る事にする。
  昨年訪れた際に、随分と行列が出来ていた「梅蘭」と言う店が目当て。
  「梅蘭焼きそば」と言うのが名物で混雑しているらしい。
  幸いにも行列は無く、店に入ると四階に通される。
  鉛筆の様な細長いビルヂングの階段を昇り四階に行くと、大きな円卓が二つ設えられている。
  中華人民共和国料理店で見掛ける、クルクル廻るあれだ。
  其処には既に先客が居り、つまりは相席を強いられる。
  見知らぬ二、三組が一つの卓を囲み、何だか、親戚の葬式で馴染みの無い親族が集まった様な感じ。
  会話もし辛く、余所余所しさ、気不味さが充満している…。

 ◎「生ビール(中)」五五〇円
 …そんな中、通夜で一献遣る様にして、ジョッキを傾ける事にする。
  街の中華屋ではなく、本格的な中華人民共和国料理店で一杯遣るのも乙だ。
  紹興酒は馴染みが無いので、麦酒が一番安心する。
  随分と酒量が増えている気がするが、其れは気に留めない事にする…。

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 ◎「三色拼盆(三品冷菜盛り合わせ)」一八九〇円
 …麦酒の摘みに良さげな物をメニューから探し出す。
  蒸し鶏叉焼、水母の三品が盛られた物が有り、何れも好物なので即決する。
  丁度、棒棒鶏が頂きたいなと思っていた矢先だったので、蒸し鶏は有り難い。
  ならば、棒棒鶏を頼めば良いではないかと突っ込まれそうだが、
  色々と他の物も頂きたいと言うのが欲と言うもの…。
  蒸し鶏は非常に柔らかく、笹身の様な感じだが、皮はプルプルとして脂が載っている。
  味も薄味だが、上に添えられた白髪葱や生姜と一緒に頂くと旨い。
  叉焼は食紅で色を付けた赤い物で、若干の抵抗は否めない。
  然し、頂いてみると、大蒜風味のタレにしっかりと漬け込まれている様で旨い。
  脂も部分も口の中で溶け出す感覚で、侮っていた自分を恥じる…。
  水母はコリコリとした食感で、一本一本が随分と長く、饂飩を啜る様にして頂く。

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 ◎「干焼蝦仁(海老のチリソース)」一六八〇円
 …中華人民共和国料理の中で、海老のチリソースは格別に好きだ。
  海老と言うプリン体たっぷりの甲殻類が頂ける上に、甘酸っぱくて辛いテレレが旨い。
  海老はプリプリ、否、ブリブリと言う唸りを上げる様な食感。
  決して大きくはないが、海老の醍醐味は味わえる。
  チリソースはと言えば、刻んだ大蒜がふんだんに入っており、食欲を増進させて呉れる。
  「ジャンクガレッジ」に行かずして大蒜補給が出来るのが嬉しい…。
  テレレは残らず、皿を舐める様にしてしっかり頂く。
  御飯に此のテレレを掛けただけで十分に旨いと思う…。

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 ◎「小籠包(ショウロンパオ)」八四〇円
 …中華人民共和国料理の中で、此の小籠包も欠かせない。
  餃子、焼売、春巻きの類は好きだ。
  何せ、麦酒と良く合う…。
  一口で頬張ろうか、半分齧ってからにしようかと逡巡し、半分齧った結果、
  中から熱々の肉汁が勢い良く飛び出し、ダチョウ倶楽部並みに驚いて熱がってみる。
  顎にゼラチン質の肉汁が飛び、慌てて拭き取る。
  此れは熱いが旨い!
  二個目は一口で頬張り、肉汁の旨さを余す事無く堪能する…。

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 ◎「梅蘭焼きそば」九〇〇円
 …〆の食事は、此方の一大名物である此の焼き蕎麦を頂く。
  周りを麺で多い、表面をカリカリに焼き、其の周囲に玉子を溶かし入れて仕上げた物。
  そして、其の麺を箸で割り、中を覗くと、餡掛けのテレレが登場する。
  此れ又、餡掛け焼き蕎麦の類も好きだ…。
  麺はパリッとして香ばしく、周囲の玉子の味もしっかりする。
  中から飛び出したテレレには、豚肉、韮、萌やし、白菜が入っている。
  然し、海老のチリソース等の濃い口の物を頂いた後では、少々、味が薄く感じられる。
  僕の舌が馬鹿に成っているのだろうか…。
  味付けは宜しいのだが、もっと濃いと麦酒の摘みとしても成り立つだろう。
  途中、卓上の酢を入れて味を変えると、円やかに成って旨い。

~御負け~
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 高所恐怖症にも拘らず、興味本位でマリンタワーに上り、横浜の街と海を一望してみる。