続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「宗家一条流がんこラーメン十八代目」【なんば】


 …昨日の転倒の負傷から一夜明け、今日から大阪へ出張。
  東京駅発九時丁度の「のぞみ二一五号」に乗車し、出発と同時にi-Podでは、
  御決まりの「Ambitious Japan」を再生し、西国へと旅立つ。
  正午になんばに着き、昼御飯を済ませる。
  先ずはラーメンを頂かなくては話に成らないと思い、予め、目星を付けていた此方を目指す。
  南海なんば駅を横目にアーケード街を潜り、更に奥へと進む。
  蛸焼きや回転寿司店が建ち並ぶ中を擦り抜け、NGK、なんばグランド花月を通り過ぎ、
  最初の角を曲がると、此方が営業している証拠である牛の骨がぶら下がっているのが見えるも、
  然し、其の手前には随分と行列が出来ているが、其れは隣りの蛸焼き屋である事が判明する。
  安心して暖簾を潜り、店内に入り、券売機と対峙する…。 

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 ◎「塩ラーメン(エビ油)」七〇〇円
 …「がんこ」系と言えば、今から一〇年近く前にペー氏に連れられて早稲田に出掛けて、
  薄暗いテントの中の様な場所で頂いたのが最初で、其れ以来は訪れていない。
  暖簾分けの店では、熊谷に在る「きくちひろき」には二度程訪れている。
  此方の特徴である塩辛いラーメンを頂くのが目標だ…。
  其のラーメンは着席から五分程で提供される。
  見た目はあっさりした大人し目のラーメンを装っている。
  蓮華でスープを一口啜れば、予想通りの塩辛い、何とも言えない味わい。
  減塩が叫ばれている昨今、此れ程迄に塩辛く、時代に逆行しているスープは清清しささえ感じる。
  海老油が加えられているとあって、海老の香ばしい味わいがほんのりと感じられる。
  此の風味が強過ぎないのが良い。
  麺は伸び難い物を使っている様で、其れでも五分が精々だと壁の貼り紙が訴えている。
  其の麺の茹で加減は非常に宜しく、特徴が失われ勝ちな細麺だが、
  プリッとした腰と弾力を兼ね備えており、啜る度に唇でブルブルと震える。
  透き通ったスープには此の位の太さと縮れが良く合う。
  具の叉焼は結構な量が入っており、其の出来栄えは良い。
  脂身はプルプルとしたコッテリ感が残っており、赤身はホロトロ感が有る。
  味もしっかりと染みており、高血圧患者には持って来いの味わい。
  葱はザク切りの様な感じで、荒々しい感じが有って良い。
  麺麻は可も無く不可も無くの味わいだが、地味乍ら良い味付け。

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 ◎「がんこ飯(小)」一〇〇円
 …折角、文化が相容れない大阪の地へと来たのだから、もう一品頂いておく。
  此の御飯物も人気が有る様なので、真似してみる。
  何でも、ラーメンのスープで炊き上げた御飯らしい。
  何だか妙に気に成る…。
  御飯の上には麺麻が添えられ、一〇〇円と言う価格設定に相応しい器の大きさだが、
  味の期待は寄せても良さそうだ…。
  一口頬張ると、紫蘇の風味がプーンと漂い、執拗さを全く感じさせない。
  寧ろ、さっぱりとした感じを与えて呉れる。
  刻み叉焼が入り、値段の割りには先ず先ずの出来。
  ラーメンの塩辛いスープで流し込み乍ら、米粒一粒も残らずに平らげる。