…「回転すし 日本一」で、今一煮え切らない食事をし、此の儘では喰い倒れないと実感し、
此の回転寿司の仇は回転寿司で討とうと思い立つも、店を出た途端に其の気が失せる…。
他の食べ物でも何でも良いので、鱈腹喰って、より一層、夢と希望がびっしり詰まった腹を、
今よりも更に膨れさせるのが今の僕に課せられた重要な使命だ…。
全く土地勘の無い場所を、方角も分からずに当て所無く彷徨う。
難波、戎橋、心斎橋、道頓堀と言う見覚えの有る文字が看板に見て取れる。
何処からか、「浪花恋しぐれ」が聞こえて来る…。
随分と密集した地区らしく、然程広くない区画内を彼方此方と歩き廻る。
十五分近く歩いた所で、千日前と言う場所にラーメン店を発見する。
一〇〇〇日前と言う事は、約三年前と言う事か。
約三年前、此の街には一体、どんな凄惨な事件が有ったのだろうかと心配してしまう…。
◎「生エビス」五〇〇円
…店内に入ると、直ぐに券売機が有り、食券を購入する。
取り敢えず、煮え切らない儘に歩き疲れたので、麦酒で喉湿し。
此の際、「ヱビス」なんて高級な物でなくても、其の他雑酒でも良い…。
御通し代わりにと、サーヴィスで揚げ大蒜が付いて来る。
昼の「国産牛ハラミ定食」と言い、自棄に大蒜に縁が有る。
ホクホクとした芋類の様な感じで、塩も効いていて旨い。
キムチも食べ放題と来ている。
此の回転寿司の仇は回転寿司で討とうと思い立つも、店を出た途端に其の気が失せる…。
他の食べ物でも何でも良いので、鱈腹喰って、より一層、夢と希望がびっしり詰まった腹を、
今よりも更に膨れさせるのが今の僕に課せられた重要な使命だ…。
全く土地勘の無い場所を、方角も分からずに当て所無く彷徨う。
難波、戎橋、心斎橋、道頓堀と言う見覚えの有る文字が看板に見て取れる。
何処からか、「浪花恋しぐれ」が聞こえて来る…。
随分と密集した地区らしく、然程広くない区画内を彼方此方と歩き廻る。
十五分近く歩いた所で、千日前と言う場所にラーメン店を発見する。
一〇〇〇日前と言う事は、約三年前と言う事か。
約三年前、此の街には一体、どんな凄惨な事件が有ったのだろうかと心配してしまう…。
◎「生エビス」五〇〇円
…店内に入ると、直ぐに券売機が有り、食券を購入する。
取り敢えず、煮え切らない儘に歩き疲れたので、麦酒で喉湿し。
此の際、「ヱビス」なんて高級な物でなくても、其の他雑酒でも良い…。
御通し代わりにと、サーヴィスで揚げ大蒜が付いて来る。
昼の「国産牛ハラミ定食」と言い、自棄に大蒜に縁が有る。
ホクホクとした芋類の様な感じで、塩も効いていて旨い。
キムチも食べ放題と来ている。
◎「ぎょうざ」三〇〇円
…先週の浜松に続き、麦酒には餃子だろうと、喰い倒れるべく発注。
餃子を持って来た店員が妙な事を言って去って行く。
何でも、塩が掛かっているので、其の儘喰う様に言われた気がする。
確かに、皿には塩化ナトリウムの粒子がばら撒かれている。
此の僕に、酢を多目、醤油少々の良い塩梅の酢醤油を作る権利すらも剥奪される…。
恐る恐る、其の餃子を頬張ってみると、確かに塩味が効いている。
中からは肉汁がピュッと溢れ出し、餃子らしさは窺える。
然し、餃子は矢張り酢醤油だろうと言う疑念が消えず、悶々とする…。
◎「河童ラーメン煮玉子入り」七九〇円
…ラーメンは欲をかいて、煮玉子の入った物にしてみる。
食券を手渡す際、味の好みを訊かれ、勿論、濃い目で御願いする。
スープは茶濁しており、典型的な醤油豚骨ラーメン。
背脂が浮いており、大体の味の想像も出来てしまう。
蓮華でスープを啜ってみると、予想通り、甘目の味わいで、有り勝ちな醤油豚骨味。
万人受けする様に作られているのか、無難な味とでも言おうか。
普通に頂いて、其処其処の満足感は得られる及第点の味。
麺は博多ラーメンの様なストレートの細麺。
道理で茹で上がりも早い訳だ…。
スルスルと喉の通りは良いが、伸びるのが早そうな印象を受ける。
途中、卓上の擂り胡麻を入れ、更には生の大蒜を搾って投入し、無駄に胃腸を刺激してみる…。
叉焼は薄切りで、パサパサ感の強さが目立ってしまっている。
麺麻は可も無く不可も無く、存在感は強くはない。
煮玉子は箸で持ち上げると、半熟加減が分かる。
案の定、齧ると中から黄身がトロリと溢れ出し、其処にスープを流し込み、
残りを一気に頬張り、黄身とスープが混ざり合うのを愉しむ…。
ラーメンを発注の際、替え玉無料券を呉れたので、もう来る事も無いだろうと思い、
膨れた腹を摩り乍ら、替え玉を麺の固さは普通で御願いする。
替え玉の場合、固さを普通で発注しても、大概は「バリカタ」程の茹で時間で出て来る。
麺を持って来た店員が、又しても妙な事を言って去って行く。
卓上の焼き塩を入れて味の調節をする様にと言われた気がする。
僕は素直なので、言われた通り、高血圧患者喜ぶ量の焼き塩を入れてから啜る。
麺はポキポキとした腰が感じられ、更には塩気が存分に感じられ、此れは此れで良い。
只でさえ、ラーメンと言う塩分の高い物の上に、余計に塩気が摂取出来るのだから…。
包丁一本、晒に巻いておらず、月も出ているか如何か分からないが…。