続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「北海道らぁめん 特一番」【府中】

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◆「北海道らぁめん 特一番」【府中】


 ◎「みそスペシャルラーメン」五五〇円+「味玉」一〇〇円

 …今日の日帰り仕事ぶらり旅は、同行で府中へと出掛ける。
  煩雑な仕事を終え、バスに揺られて府中駅に辿り着いたのは十五時過ぎ。
  漸く、昼御飯に有り付く。
  府中に土地勘の有る同僚の方に引率され、飲食店が建ち並ぶと言う込み入った路地に入る。
  居酒屋、回転寿司店、ラーメン店等が軒を連ね、時間も時間なので、えいやと飛び込む。
  北海道ラーメンを謳う店で、此の時間なので、客は誰も居ない…。
  テーブル席に座り、メニューを眺める。
  メニューの一番目立つ所には「醤油ラーメン」が記されているが、
  北海道ラーメンと言うからには、味噌ラーメンであろうと機転を利かせ、
  普通の「味噌ラーメン」では飽き足らず、「みそスペシャルラーメン」を発注する。
  又しても、発注した後に早合点に気付く。
  此方の店は、北海道ラーメンと言えども、旭川のラーメンの様で、
  旭川ラーメンと言えば醤油ラーメン、と言う定石から外れる…。
  更に、此の「みそスペシャルラーメン」は、「当店特製、酸味の効いたカラシみそ味」と記され、
  酸っぱいのが駄目な僕には、如何にもこうにも合いそうになさそう…。
  御馴染みの、「後のフェスティヴァル」と言う奴だ。
  僕の人生、何時もそう…。
  しょんぼりと項垂れていると、他に客が居ないのも手伝って、出て来るのも早い。
  対峙したラーメンに沈んだ蓮華を手にし、先ずはスープから啜る。
  真っ先に、言葉通り、味噌の酸味が感じられる。
  スープはサラッとしており、濃厚さは無く、あっさり系に分類されるだろう。
  此の酸味、もう少し嫌味が有るかと想像したが、キムチの様な酸味で、単なる酸っぱさではない。
  スープのコクと言う点では物足りなさは否めないが、此の酸味は嫌ではない。
  寧ろ、啜るに連れて癖に成る。
  食べる人を選ばない味と言えよう。
  麺は中細麺と言った感じだが、街の中華屋の遣っ付けた感じは無く、其れなりの出来。
  具の叉焼は、赤身の部位はパサパサ感が残るものの、脂身の部位も有り、プルンとした感じは有る。
  麺麻は地味乍ら、良い味を出している。
  只、味噌ラーメンに付き物の萌やしが入っていないのが残念。
  トッピングの味付け玉子は、箸で持ち上げるとブルンと震え、半熟である事が窺える。
  一口齧ると黄身が溢れ出しそうな勢いで、慌てて吸う。
  齧った後にスープを投入し、残りを一気に頬張る。
  黄身の濃厚さが、あっさり目のスープを補完する形で、何とか良さが感じられる。
  スープは粗方飲み干し、次なる地・平和台へと移動を開始する…。