…長野市内での仕事を終え、バスに揺られて長野駅へと戻る。
明日の仕事に備え、此の日の晩は上田に宿を取る。
上田と深谷のハーフの僕としては、第二の故郷に来た感じで心躍る…。
正月も来ていないので、昨年一〇月に仕事で訪れて以来、五ヶ月振りだ。
上田駅に降り立つと、日中より更にグンと気温が下がり、凍える様に寒い。
駅前のデジタルの寒暖計の「4℃」の表示が余計に寒さを齎す…。
宿に転がり込み、晩御飯は銘銘済ます事に成り、僕は独りで此方へ出掛ける。
信州に来たならば蕎麦を啜らねばと思い、五ヶ月振りの訪店…。
明日の仕事に備え、此の日の晩は上田に宿を取る。
上田と深谷のハーフの僕としては、第二の故郷に来た感じで心躍る…。
正月も来ていないので、昨年一〇月に仕事で訪れて以来、五ヶ月振りだ。
上田駅に降り立つと、日中より更にグンと気温が下がり、凍える様に寒い。
駅前のデジタルの寒暖計の「4℃」の表示が余計に寒さを齎す…。
宿に転がり込み、晩御飯は銘銘済ます事に成り、僕は独りで此方へ出掛ける。
信州に来たならば蕎麦を啜らねばと思い、五ヶ月振りの訪店…。
◎「生ビール(中)」六〇〇円
…カウンター席に腰掛け、旅先では必ず一杯遣る様にしているので麦酒を。
尤も、花粉症の消毒の意味合いと言う方のが強いが…。
矢張り、労働後の一杯は格別で、一口目は殊更旨い。
著名人が多く訪れている店で、壁の色紙には池波正太郎、三遊亭圓楽、十一代伊勢ノ海、
大滝秀治、古舘伊知郎、貴乃花と錚々たる顔触れのサインが所狭しと掲示されている。
御通しは枝豆。
…カウンター席に腰掛け、旅先では必ず一杯遣る様にしているので麦酒を。
尤も、花粉症の消毒の意味合いと言う方のが強いが…。
矢張り、労働後の一杯は格別で、一口目は殊更旨い。
著名人が多く訪れている店で、壁の色紙には池波正太郎、三遊亭圓楽、十一代伊勢ノ海、
大滝秀治、古舘伊知郎、貴乃花と錚々たる顔触れのサインが所狭しと掲示されている。
御通しは枝豆。
◎「馬刺し」九〇〇円
…前回同様、信州名物の馬刺しを頂いておく。
子供の時分から、夏休みに上田を訪れると、必ず食卓に馬刺しが並んでいたので、
信州で暮らした事は無くても、随分と身近な存在で、非常に好きだ。
薬味は卸生姜と卸大蒜が付いているが、タレに卸大蒜を溶かして頂く。
口に入れると、冷やして保存されていたのを切ったばかりの為、冷たさが感じられる。
発熱の際にリンパ腺に貼れば熱が引きそうだ…。
噛み締めるとギュッと言う食感だが、蕩ける程に柔らかい。
徐々に口内の温度で脂身が溶け始め、脂の甘味が口中に拡がる。
全く臭味や嫌味が無く、最高に旨い。
肉質が良く、生前、大地を駆け回っていたであろう強靭な筋肉が偲ばれる…。
不意に周囲の酔客を見ると、矢張り土地柄、焼酎の蕎麦湯割りを呑んでいるのが殆どだ。
◎「もりそば」七〇〇円
…麦酒を呑んだ後は、勿論、主役の蕎麦を頂く。
蕎麦屋で呑んで、〆に蕎麦を頂くなんぞ、随分と粋で鯔背だ…。
蕎麦猪口に薬味の葱、山葵、大根卸を投入してから頂く。
箸で蕎麦を手繰り、半分程を蕎麦つゆに浸して啜る。
しっかりと丁寧に水で〆られており、蕎麦が冷たくて引き締まっている。
そして、ポキポキと言う強烈な腰が効いており、実に美味!
スルスルと喉越しが良く、此の儘、延々と頂けるのではないかと思う程。
非常にさっぱりとして、爽快な心持ちに成る。
蕎麦は手打ちだけあって、不揃いな太さと言うのも味が有り、
近隣の名店「刀屋」の物よりは細くて繊細な感じがする。
蕎麦つゆの味も宜しく、甘さが有るのだが執拗くなく、キリッとしている。
外は震える様な寒さだが、こうして冷たい蕎麦を啜るのは清清しい。
壁の色紙の貴乃花もきっと、此方の蕎麦を啜って非常に清清しい気持ちに成ったに違いない…。
※2010年3月17日時点の情報です。
ID:0004504532
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