続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「和匠喜酒 かもん」【宮原】


 …昨晩。
  草加での仕事も進捗良く進み、珍しく早く戻って来られる。
  金曜日が近場だと、早い内から一杯遣れるのが嬉しい…。
  と言う訳で、先週は御邪魔出来なかった此方へ二週間振りに訪店。
  腰痛の痛み止めに麦酒を注入しに出掛ける。
  早い時間だが、一階席は適度に入っており、何とかカウンター席に腰を落ち着ける…。

 ◎「生ビール(中)」五五〇円
 …腰を庇い乍ら座り、先ずは麦酒を麻酔代わりに注入する。
  腰の痛みや静岡出張、そして、木村拓也コーチ逝去等も有り、今週は長く感じられた。
  僕と年齢が三つしか違わないのに、僕の此のだらしなさは何だろう。
  「神様、生きていて御免なさい…」と侘びたくも成る…。
  疲弊し切った心身に麦酒がスッと入り込み、凝りが解れて行く様だ。

イメージ 1
 ◎「真鯛造り」七六〇円
 …何やかんやで徐々に客席が埋まり始め、二階席にも客が入り始める。
  マスターは厨房奥に籠もり切りで、料理を発注出来る様な状況では無さそうだ。
  三〇分程、麦酒だけで繋ぎ、薄ぼんやり陽炎の様に揺れていると、
  マスターが何か作ろうかと訊いて呉れ、刺身を発注する事にする。
  普段、鮪や鯛は何時でも何処でも頂ける安心感から、敢えて頂かないのだが、
  此方で目鯛は最近頂いたが、真鯛を頂くのは久し振りなので発注してみる。
  序にハマチも発注するが、此れから卸すと言うので、ハマチは後にして貰う…。
  久し振りの真鯛は、白く透き通って綺麗な身をしている。
  東では鮪、西では鯛が魚で一番とされており、西の文化圏への対抗心から、
  鯛を取り立てて好んで頂かない様にしているのかも知れない…。
  特製の甘味の有る刺身醤油に付けて頂くと、身の弾力が強く感じられ、
  口の中でアウンアウン言う様な感じで、新鮮さが窺える。
  白身魚特有の旨味が凝縮されており、仄かな脂の載りも有る。
  腐っても鯛とは良く言ったものだ…。

イメージ 2
 ◎「はまち造り」七六〇円
 …真鯛を頂き終え、麦酒を沁々味わっていると、奥から巨大なハマチ一匹丸々を携え、
  マスターが出て来て、包丁でゴリゴリと捌き始める。
  あんな大きいハマチの尻尾を持ってぶん殴られたら、恐らく頭蓋骨骨折するだろうと言う大きさ…。
  前以ってハマチの刺身を発注していたので、真鯛を食べ終わった皿を寄越せと言われ、
  其処に今度はハマチを持って出して呉れると言う横着な事をして呉れる。
  其れに対して僕が苦情を言うと、「若布増やして遣ろうか?」と返すので、
  「そんな、石立鉄男みたいに若布好きじゃないから!」と言い返してやる…。
  少し多目に盛って呉れたと言うハマチは、捌き立てとあってピカピカと光り輝いている。
  山葵を多めに載せ、醤油に浸して頬張ると、脂が載ってトロンした味わい。
  シコッとした歯触りも感じられ、口の中に脂の甘味が拡がって行く。
  養殖の魚に有り勝ちな脂臭味も無く、捌き立てならではの旨さだ。

イメージ 3
 ◎「真鯛の白子天ぷら」五〇〇円
 …点いていたテレヴィヂョンで、真鯛の特集を遣っており、
  此の時期、真鯛の中で、一際旨い部位が有ると、矢鱈と勿体振っている。
  痺れを切らしたマスターが、頻りに其れは白子だと言い、案の定、其れは白子だった。
  其処でマスターが自慢げに、先程刺身で頂いた真鯛の白子を取り出す。
  鯛の白子は天麩羅にすると旨いと言い、此の鯛の白子の天麩羅を、
  オークション形式で競り落とした人に出すと言い始め、他に競り落とすだけの客も既に居らず、
  僕が五〇〇円で競り落とし、メニューに無い料理を頂く…。
  此れは塩で頂くに限るだろうと思い、塩を貰い、其処に付けて齧り付く。
  衣の中からはトロ~リとした白子が、丸でクリームチーズの様に溶け出している。
  白子の滑らかで円やかな味わいが甘さを感じさせる。
  此れは五〇〇円ならば十分に安い珍味だ…。

 此の日は麦酒七杯を頂戴し、二十三時半に店を出、独りでトボトボ歩いて帰宅…。

 因みに、此の日の御薦めメニューは…、
 ・「赤鶏タタキ」九五〇円
 ・「炙りサーモン」七三〇円
 ・「まぐろ造り」九八〇円
 ・「まぐろブツ(赤身)」六八〇円
 ・「ネギトロ」七三〇円
 ・「じゃが豚もち」五八〇円
 ・「ゴーヤと豚野菜炒め」七六〇円
 ・「鶏せせり肉(ネック)天ぷら串」四八〇円
 ・「鶏せせり肉(ネック)黒コショウ焼串」三六〇円
 ・「揚げイカシュウマイ」五三〇円
 ・「ブリかま塩焼(大)」一二〇〇円
 ・「天日干しさんま丸焼」五八〇円
 ・「枝豆」五三〇円
 ・「牛タンつくね棒(一本)」二八〇円
 ・「カレイ姿唐揚げ」七八〇円
 ・「ごぼうスナック揚げ」四八〇円
 ・「かつを酒盗」三八〇円
 ・「まぐろ酒盗」四三〇円
 ・「スイートポテトアイス」三六〇円