◎「ラーメン」七〇〇円+「子豚増し」一五〇円
…昨晩は「和匠喜酒 かもん」で呑んで、午前零時前に帰宅したものの、
何だかんだで床に就いたのが三時過ぎで、身体は鉛の様に重たい。
目覚めてから、いざ布団を這い出る勇気を持てたのが午後零時四十五分。
睡眠時間が幾ら有ったって足りゃしない…。
気怠い身体に鞭打って、起きて五分後には家を出る。
時刻は十三時に迫ろうとしており、昼御飯を摂りに出掛ける。
行く先は、布団の中でさんざっぱら迷った結果、三月二〇日以来の此方へ伺う。
行列を覚悟で出掛けるが、店頭に行列は無く、駐車場も空いている。
しめしめと、急いで店に入り、券売機と対峙する。
此方では決まって「ラーメン」。
そして、「子豚増し」の釦を逡巡し乍らも押してみる。
と言うのも、前回訪店時、「子豚増し」にした所、豚の製法を変えた様で、
随分とパサパサ感が強い物に成ってしまっており、非常に残念な思いをしたが、
店員と常連客の会話で、四月からは以前の豚に戻すと言うのを小耳に挟み、
其れに期待を込めての「子豚増し」…。
店員に食券を手渡し、カウンターの一番奥の席に、水を注いでから席に着く。
季節はすっかり夏で、冷水が美味しく感じられ、暑がりにとっては嫌な季節だ…。
トッピングは何時も通りの全増しで御願いする。
そして、目の前にドンと置かれた丼は、何とも頼もしい限りだ。
こんもりと雄雄しく気高く、野菜の山が高く聳え立ち、暴力さ加減は何時も以上だ。
さてと、二日酔い加減だが、此の丼には心して掛かろう…。
先ずは蓮華でスープを掬うと、ドロッと茶濁して濃厚なのが分かる。
いざ啜れば、先日、食事中に舌を噛んで傷めた傷にビリビリ刺激を与える様で、
濃厚、濃密で、力強く荒々しい味わいで、鼻っ柱を拳骨で殴られた様な衝撃だ。
ん~、何度頂いても、此の一口目のスープを啜った時の衝撃だけは変わらない…。
次は野菜に取り掛かるが、如何せん、嬉しい限りなのだが、盛りが多くて大変だ。
幾ら食べても麺が中々見えず、卓上のラーメンダレをドレッシング感覚で野菜にぶっ掛け、
大食漢の兎の様に、バリバリと萌やしとキャベツの山を遣っ付けて行く。
そして、何とか麺を穿り出す事に成功すると、相変わらずの極太麺が顔を覗かせる。
「浅草開化楼」製の麺は、縮れの効いた縄の様な逞しい麺。
ワッシワッシと犬喰いの様に喰らい付いて穿り出さないと無理だ。
上品に箸でチマチマと手繰っていては、手が疲れるばかりで、麺も伸びちまう…。
強靭な腰が効いており、ムッチリとした麺は食べ出は十分過ぎる程に有る。
大蒜も多目で、スープに染み出し、麺を持ち上げると纏わり付く様にして一緒に付いて来る。
矢張り、大蒜は刺激的で、食欲を増進させて呉れ、此の風味は堪えられないものが有る。
トロリとした脂はコロコロした背脂で、シロコロホルモンの様な形状をしている。
さて、一番の懸案の豚はと言えば、出て来た時に一瞥し、以前の豚に戻っている事を確認している。
此れならば、パサパサ感など有ろう筈も無く、ホロッとトロッとした噛み応え十分で、
プルプルの脂身が堪らない絶品の豚で、ずっと噛み続けて居たい程だ。
食べ乍ら、余りの暑さで木綿のハンカチーフは最早、水分吸収能力を失い、只の布切れと化している。
食べ終わるとサウナから出た芋洗坂係長の様で、出っ張った腹を摩り乍ら涼風に吹かれる。
家に着くなり、厠に駆け込む事はすっかり何時もの御決まりだ…。
何だかんだで床に就いたのが三時過ぎで、身体は鉛の様に重たい。
目覚めてから、いざ布団を這い出る勇気を持てたのが午後零時四十五分。
睡眠時間が幾ら有ったって足りゃしない…。
気怠い身体に鞭打って、起きて五分後には家を出る。
時刻は十三時に迫ろうとしており、昼御飯を摂りに出掛ける。
行く先は、布団の中でさんざっぱら迷った結果、三月二〇日以来の此方へ伺う。
行列を覚悟で出掛けるが、店頭に行列は無く、駐車場も空いている。
しめしめと、急いで店に入り、券売機と対峙する。
此方では決まって「ラーメン」。
そして、「子豚増し」の釦を逡巡し乍らも押してみる。
と言うのも、前回訪店時、「子豚増し」にした所、豚の製法を変えた様で、
随分とパサパサ感が強い物に成ってしまっており、非常に残念な思いをしたが、
店員と常連客の会話で、四月からは以前の豚に戻すと言うのを小耳に挟み、
其れに期待を込めての「子豚増し」…。
店員に食券を手渡し、カウンターの一番奥の席に、水を注いでから席に着く。
季節はすっかり夏で、冷水が美味しく感じられ、暑がりにとっては嫌な季節だ…。
トッピングは何時も通りの全増しで御願いする。
そして、目の前にドンと置かれた丼は、何とも頼もしい限りだ。
こんもりと雄雄しく気高く、野菜の山が高く聳え立ち、暴力さ加減は何時も以上だ。
さてと、二日酔い加減だが、此の丼には心して掛かろう…。
先ずは蓮華でスープを掬うと、ドロッと茶濁して濃厚なのが分かる。
いざ啜れば、先日、食事中に舌を噛んで傷めた傷にビリビリ刺激を与える様で、
濃厚、濃密で、力強く荒々しい味わいで、鼻っ柱を拳骨で殴られた様な衝撃だ。
ん~、何度頂いても、此の一口目のスープを啜った時の衝撃だけは変わらない…。
次は野菜に取り掛かるが、如何せん、嬉しい限りなのだが、盛りが多くて大変だ。
幾ら食べても麺が中々見えず、卓上のラーメンダレをドレッシング感覚で野菜にぶっ掛け、
大食漢の兎の様に、バリバリと萌やしとキャベツの山を遣っ付けて行く。
そして、何とか麺を穿り出す事に成功すると、相変わらずの極太麺が顔を覗かせる。
「浅草開化楼」製の麺は、縮れの効いた縄の様な逞しい麺。
ワッシワッシと犬喰いの様に喰らい付いて穿り出さないと無理だ。
上品に箸でチマチマと手繰っていては、手が疲れるばかりで、麺も伸びちまう…。
強靭な腰が効いており、ムッチリとした麺は食べ出は十分過ぎる程に有る。
大蒜も多目で、スープに染み出し、麺を持ち上げると纏わり付く様にして一緒に付いて来る。
矢張り、大蒜は刺激的で、食欲を増進させて呉れ、此の風味は堪えられないものが有る。
トロリとした脂はコロコロした背脂で、シロコロホルモンの様な形状をしている。
さて、一番の懸案の豚はと言えば、出て来た時に一瞥し、以前の豚に戻っている事を確認している。
此れならば、パサパサ感など有ろう筈も無く、ホロッとトロッとした噛み応え十分で、
プルプルの脂身が堪らない絶品の豚で、ずっと噛み続けて居たい程だ。
食べ乍ら、余りの暑さで木綿のハンカチーフは最早、水分吸収能力を失い、只の布切れと化している。
食べ終わるとサウナから出た芋洗坂係長の様で、出っ張った腹を摩り乍ら涼風に吹かれる。
家に着くなり、厠に駆け込む事はすっかり何時もの御決まりだ…。
※2010年4月10日時点の情報です。
ID:0007807112
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