続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「馳走麺 狸穴」【池袋】

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◆「馳走麺 狸穴」【池袋】

 ◎「濃厚つけ麺(特盛)」七八〇円

 …金曜日。
  此の日は終日池袋で仕事を熟し、昼時分に成り、上司が不意にラーメンを食べたいと言い出し、
  と成ると、喰い物担当の僕の出番と成り、ラーメン店検索が開始される。
  池袋と言えば、「ラーメン二郎 池袋東口店」が真っ先に思い浮かぶが、
  流石にラーメンを食べ付けない人を連れて行くのは気が引け、
  以前から僕が行ってみたいと思っていた此方を初めて訪れてみる事にする。
  直ぐ近くには「俺の空 我空」や「」等が在り、裏路地乍ら有名店が犇き合っている。
  屋号を「狸穴」と記し、「まみあな」と読むそうで、日本漢字能力検定二級の僕も吃驚。
  しっかりとパーソナルコンピューターで変換出来るので、一つ利口に成ってしまう…。
  店に着くと、待ち客は三~四名程度で、此の位ならば御の字と、列に並ぶ。
  程無くして券売機に相対し、食券を購入する。
  外は、予報では夜から雪が降ると言う寒さだが、ラーメンではなく敢えてつけ麺で。
  麺の旨さを味わうには、水でキュッと〆られたつけ麺が良く、其の上、暑がりなので助かる…。
  「濃厚つけ麺」の釦を、然も、「大盛」と「特盛」の値段が一緒なので「特盛」を。
  間も無く席が空き、一番端の僕が一番安らげる場所に腰を落ち着かせる。
  一〇分程で期待の「濃厚つけ麺」が登場し、腹の虫が喚き散らす。
  つけ汁は言う迄も無く、今流行りの濃厚魚介豚骨で、濃い茶褐色をしている。
  僕の様な「濃厚民族」には堪らない茶濁だ。
  麺は極太で、「特盛」は四八〇グラム有ると言い、食べ出は十分に有りそうだ。
  箸で極太麺を手繰り、濃厚なつけ汁にサッと潜らせ、一気に音を荒げて啜る。
  動物系の出汁がしっかりと出ており、ドロッとしたポタージュの様な粘度。
  此れは、麺をドップリ浸していては、最後迄つけ汁が持たないと思い、
  麺の三分の二程を浸した方が良さそうだ。
  動物系だけでなく、魚粉もガッツリと投入されている様で、ジャリっと言う舌触りが有る。
  辛味、酸味は控え目で、甘味は自然な感じで適度に効いていて旨い。
  悪く言えば、最近増殖気味の何処でも味わえる味だが、其の味に嵌っているので外れは無い。
  さて、麺はと言えば、箸で持ち上げるとズッシリとした重量感が有る極太麺。
  店構えや木の看板からして、蕎麦屋の雰囲気が漂う上に、
  「肉盛りつけ蕎麦」と言うメニューは、麺に蕎麦粉が使用されており、見た目は正に蕎麦。
  そんなメニューが有る店の麺は、極太で、力強く、男らしい感じがする。
  強靭な腰が感じられる一方、モッチリとした女性らしい弾力や優しさも感じられる。
  具の叉焼は、脂身のプルプル感と、赤身のホロトロ感が愉しめる物が一枚と、切り落としが入る。
  麺麻は短冊状の物で、枕木の様な極太の物の荒々しさは感じられず、存在感は薄い。
  麺を全て平らげた後は、スープ割りは断じてしない主義なので、
  例によって原液の儘、ヅヅヅイと飲み干し、満腹のポンポコリンで退店する。
  「俺の空 我空」や「瞠」よりは明らかに旨い!