続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「和匠喜酒 かもん」【宮原】


 …金曜日。
  此の日は終日池袋で仕事を熟し、遅くとも十九時には池袋を出られるかと思いきや、
  急遽、十七時前に館林へ飛ばなくてはならなくなり、上司等四人して出掛ける。
  十八時半過ぎに着き、何とか二〇時前には終了し、冷雨降る中を帰る。
  週末の錆落としは、何時も決まっての此方で実施する事にする。
  運良く、大好きな端っこのカウンター席が空いており、落ち着く事が出来る…。

 ◎「生ビール(中)」五五〇円
 …縦しんば外が寒かろうが、僕には麦酒しか無い。
  今週は実働四日間だったが、宇都宮、真岡、木更津、多摩センター、池袋と出掛け、
  随分と心身共に疲労し、麦酒が美味しく感じられるったら有りゃしない。
  陶器の器に注がれ、泡は肌理細かで、何とも言えない冷たい苦味が心地好い。
  そう、此の一杯の為に労働しているのだもの…。

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 ◎「わらさ造り」七三〇円
 …麦酒を呑み、一頻り落ち着いた所で摘みを発注する。
  本日の御薦めメニューの中から、若鰤を頂いてみる。
  別段、物珍しさは無いが、此の日の魚種の中では一番珍しいかなと思って…。
  山葵を載せ、特製刺身醤油にサッと浸けて頬張る。
  鰤よりも脂の載りは控え目だが、適度に脂の甘さが感じられる。
  口の中でしっとりと同化する様で、何とも蕩ける様な舌触りだ。
  う~ん、益々、ホッとして落ち着いてしまう。

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 ◎「赤鶏タタキ」九五〇円
 …若鰤を発注した序に、毎度の赤鶏の叩きも発注してみる。
  他に其れらしい頂きたい物が無い時に重宝する旨い奴だ…。
  宮崎県の地鶏の赤鶏を叩きにした物を市場から仕入れて来る様で、日進の頃よりメニューに有る。
  腿肉と胸肉の部位が入り、食べ応えは有り、旨さも抜群だ。
  腿肉の部位はコリッとした適度な弾力が有り、引き締まった感じ。
  胸肉の部位はしっとり、トロッとした口当たりで柔らかさが有る。
  何れも卸大蒜を生醤油に溶いた物に浸けて頂けば最高に旨い。

 二十三時半を廻った頃、不意に窓の外を見遣れば、雪が降り始めている。
 雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろうと思ったら、其の通りに成った様だ。
 こんな寒い中を歩いて帰るのは億劫なので、店長T氏の仕事が終わるのを待ち、
 午前一時頃に自動車で送って貰って帰宅…。

 因みに、此の日の御薦めメニューは…、
 ・「炙りサーモン」七三〇円
 ・「まぐろ造り」九八〇円
 ・「まぐろブツ」六八〇円
 ・「ネギトロ」七三〇円
 ・「ブリ煮付け」六八〇円
 ・「じゃが豚もち」五八〇円
 ・「ゴーヤと豚野菜炒め」七六〇円
 ・「鶏せせり肉(ネック)天ぷら串」四八〇円
 ・「鶏せせり肉(ネック)黒コショウ焼串」三六〇円
 ・「揚げイカシュウマイ」五三〇円
 ・「ブリかま塩焼(大)」一二〇〇円
 ・「天日干しさんま丸焼」五八〇円
 ・「枝豆」五三〇円
 ・「牛タンつくね棒(一本)」二八〇円
 ・「カレイ姿唐揚げ」七八〇円
 ・「ごぼうスナック揚げ」四八〇円
 ・「かつを酒盗」三八〇円
 ・「まぐろ酒盗」四三〇円
 ・「スイートポテトアイス」三六〇円