続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「えび食堂 鬼が島」【沼津】

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◆「えび食堂 鬼が島」【沼津】

 ◎「玉手箱」一三八〇円

 …此処最近、事有る毎に気分を害する事が多く、憤懣遣る方無い思いに支配されていたが、
  昨晩、其の苛苛も雲散霧消し、清清しい心持ちで今日を迎える。
  図らずも、今日から一泊二日で沼津、富士を巡る出張へと出る。
  東京駅発九時二十六分の「こだま六四三号」に乗車し、
  勿論、発車する際のi-Podからは「Ambitious Japan」…。
  三島駅で降車し、沼津に出掛け、仕事を熟す。
  十三時に上司と昼御飯を摂りに出、東名自動車道沼津インターチェンジに向かう通りを徘徊する。
  以前から気に掛かっていた、「えび食堂」の文字を目指す。
  何でも、海老専門和食レストランを謳っており、海辺の街らしい感じだ。
  店頭に掲げられた写真入りのメニューを眺めると、結構な良い御値段…。
  一番安価な物で「うなぎ塩どんぶり」九八〇円。
  もう此処は清水の舞台からバンジージャンプする心持ちで腹を括る。
  「うなぎ塩どんぶり」と並んで、「夏のどんぶり強化月間」と銘打って、
  他に三種類のメニューが用意されており、此の中から選択する。
  海鮮丼の「海賊丼」、言わずもがなの「うな重」、そして此の「玉手箱」。
  鰻と海老を合わせた物らしく、其の珍しさに惹かれて発注。
  重箱の蓋を開けると、バラ散らし寿司の様な感じで、具が小さく刻まれて塗されている。
  具は鰻、海老、イクラ、帆立貝、玉子、胡瓜と彩り鮮やか。
  醤油を一回し掛けて、掻っ込む様にして頂く。
  一口頬張り、ん!?と思ったのが、御飯が酢飯と言う点。
  正直、鰻に酢飯は合わない様な気がするが、まあ致し方有るまい…。
  鰻はふっくらとして香ばしく、小さく切られているのが惜しい。
  酢飯との相性の悪さ以外は…。
  主賓の海老は湯掻いた物で、寿司屋の海老の様な感じで、ブリブリとした食感。
  プリン体フェチには堪らない甲殻類の弾力は、足の親指が宜しく言っている。
  更にはイクラが入っており、プチプチと中からプリン体が弾け出す。
  矢張り、魚卵は良いな…。
  帆立貝はプリッとして甘味が有り、貝フェチでもある僕は嬉しい。
  普段、帆立貝は貝の世界でもすっかり有名所に成ってしまったので回避し勝ちだが、
  頂いてみると、旨くない筈は無く、武田久美子も吃驚だ。
  甘い玉子と、野菜の胡瓜に関しては取り立てて感想は省こう…。
  セットには御香香、茶碗蒸し、味噌汁が付き、御飯の量は御上品で婦女子が召し上がる量。
  腕白中年の腹は満たされないが、沼津に来て海の物が頂けた事で御の字としよう…。