◆「らーめん 煌-FAN-」【三島】
…沼津での仕事を十八時半に終え、雨降る中をトランクケースを転がし、バス停からバスに乗車し、
ゆとり教育の弊害の塊の高等学校の学生が佃煮にする程乗って来て、
大混雑のバス車内は喧しいったら有りゃしないし、混んでいるから前に詰めろと言う、
運転手のアナウンスも聞きゃしないし、交通道徳の無さに親の顔が見たくなる不快感に苛まれ、
沼津駅で降車し、電車に乗車して三島駅へと戻って来る。
動物園の猿の方がまだ大人しいだろうに…。
今宵は三島駅前に宿を宛がわれ、荷物を置いて直ぐに晩御飯を摂りに独りで徘徊する。
土地勘も無く、商店街を彷徨い、「らーめん」の文字を発見して飛び込んでみる。
其の名も「煌」と言い、何だか烏龍茶の様な屋号に戸惑いつつも席に腰掛ける…。
ゆとり教育の弊害の塊の高等学校の学生が佃煮にする程乗って来て、
大混雑のバス車内は喧しいったら有りゃしないし、混んでいるから前に詰めろと言う、
運転手のアナウンスも聞きゃしないし、交通道徳の無さに親の顔が見たくなる不快感に苛まれ、
沼津駅で降車し、電車に乗車して三島駅へと戻って来る。
動物園の猿の方がまだ大人しいだろうに…。
今宵は三島駅前に宿を宛がわれ、荷物を置いて直ぐに晩御飯を摂りに独りで徘徊する。
土地勘も無く、商店街を彷徨い、「らーめん」の文字を発見して飛び込んでみる。
其の名も「煌」と言い、何だか烏龍茶の様な屋号に戸惑いつつも席に腰掛ける…。
◎「生ビール」五〇〇円
…何はさて置き、旅の空と成れば、雨が降ろうと、槍が降ろうと、仕事終わりは呑みたくなるもの。
一〇〇〇〇歩こそ歩かなかったが、脚は棒の様に疲労し、身体はコチコチに凝る。
其の凝りを解すのに持って来いなのが麦酒…。
グイっと一口呑み、フーっと溜息を吐けば何とも言えない至福の時間だ。
此の日一日の疲労の疲れが吹っ飛びそうな心持ちだ。
只、今、東海大地震が来たら確実に死ぬな…と言う不安は常に持っている…。
…何はさて置き、旅の空と成れば、雨が降ろうと、槍が降ろうと、仕事終わりは呑みたくなるもの。
一〇〇〇〇歩こそ歩かなかったが、脚は棒の様に疲労し、身体はコチコチに凝る。
其の凝りを解すのに持って来いなのが麦酒…。
グイっと一口呑み、フーっと溜息を吐けば何とも言えない至福の時間だ。
此の日一日の疲労の疲れが吹っ飛びそうな心持ちだ。
只、今、東海大地震が来たら確実に死ぬな…と言う不安は常に持っている…。
◎「餃子」四〇〇円
…麦酒の摘みに成りそうな麺麻や叉焼を探したが、気の利いた物は置いていない様子。
此の儘、麦酒だけでも寂しいので、気紛れで餃子を発注してみる。
餃子の本場・浜松でも有るまいし、味に然したる期待は全く持っていないのだが、
旅の空と言う開放感と、口寂しくてつい…。
餃子は手造りを謳っており、「中からジュワーッを楽しめる」と記されている。
皿には五個、揚げ餃子の様にこんがりと焼かれた物が載って遣って来る。
例によって酢を多目、醤油少な目、辣油はごく僅か入れ、タレを作り上げる。
其処に浸けて齧り付くと、別段、中から肉汁が溢れ出す様子は無い…。
綺麗に噛み切れ、中からは挽肉、キャベツを中心にした餡が顔を覗かせる。
可も無く不可も無く、如何ともし難い感じだが、至って普通の味わいに如何して良いか分からない…。
◎「しおバターらーめん」九〇〇円
…ラーメンはと言えば、メニューの最も目立つ位置に塩ラーメンが載っており、
他には醤油、味噌、つけ麺も有り、味の多さに味も推して量るべしと言った感じか…。
折角なので、店の一押しらしき塩ラーメンの中から、此れ又、生来の気紛れで、
バターが余り好きでは無いにも拘らず、「しおバターらーめん」を発注してみる。
麺麭にマーガリンの塊を塗るのが嫌なだけであって、溶けてしまえばこっちのもので、
バター焼き等は好きな部類に入るだろう…。
スープは驚く程に透き通っており、表面には脂が浮かんでキラキラと煌いている。
だから「煌」なのか如何かは知らないが…。
先ずは一口スープを啜ると、ピリッとした辛味が感じられた後、
魚介系の出汁の風味が感じられ、さっぱりとした味わい。
出汁には炙り鰯、焼あご、炙り秋刀魚、利尻昆布、鰹節、鯖節等を用いていると言う。
個人的には、此の魚介系の風味を活かすには、辛味は余計な様に感じられる…。
バターが溶け出した所を啜ると、コクが増し、円やかさが出て良い。
表面に脂が浮かんでいる所為で、冷めるのは防がれ、熱い状態で頂けるのは良い。
麺は細麺で、ごく緩やかな縮れが有る様に見受けられる。
プリプリした食感で、茹で加減は先ず先ずで、腰も残っている。
具の麺麻は随分と色白の短冊状の物で、特筆すべき点は無い。
叉焼は茹で豚の様な感じで、此方も随分と白っぽく、大人し目の印象。
味は其れなりに付いており、脂身のプルプル感、赤身のホロトロ感は及第点。
半熟味付け玉子は、黄身がスープに溶け出す位の半熟で、ネットリとした黄身の濃厚さが愉しめる。
具は他に海苔と水菜が入る。
流石にスープを飲み干す事はせず、桃色繁華街の誘惑を擦り抜けて宿へと帰る…。