続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「えぼし麺 菜良」【茅ヶ崎】

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 ◎「えぼし麺」六〇〇円

 …毎朝、起きるのが辛いと言う事は此処で何度も記しているので、今朝も御多分に洩れずそうだ。
  最近は学習し、起きなくてはいけない限界の時間間際に目覚ましを鳴らしたのではきついので、
  数十分前に目覚ましを鳴らし、暫く布団の中で起き上がる迄の猶予を持たすようにしている…。
  只でさえ朝は不機嫌なのに、折角の黄金週間、途中に代休や特別休暇を入れ込みつつ、
  五月一日から九連休を目論んでいたが、仕事が入った関係で、暦通りになってしまう。
  撫で肩の肩を一層落とし、今朝は颱風の様な風雨の中、出掛けて行く。
  以前から薄薄気付いているのだが、僕は雨の中、傘を差して歩くのが滅法下手らしく、
  背広のズボンの膝から下は、肥溜めに落ちたかの様にビショビショに濡れている。
  周囲を見ると、然して濡れている人が居ないのに、何故か僕だけ何時もずぶ濡れだ…。
  靴の中もグッショリ濡れ、背広のズボンも生乾きで、気持ち悪い乍らも仕事を熟す。
  十三時に成り、切りが良い所で、雨の中を昼御飯を摂りに外へ出る。
  目星は付けてあり、何でも、「二郎」の亜流の店が在ると言うので、ずぶ濡れで向かう。
  茅ヶ崎駅から徒歩で五分足らずだが、非常に分かり辛い場所に在る此方。
  小洒落た木戸には「営業中」の看板が提げられており、開けて中に入る。
  すると、直ぐに階段が数段有り、店内は半地下の様な沈んだ場所に在る。
  此方は珍しく食券制ではないらしく、厨房に面したカウンター席に先ずは陣取る。
  メニューは予習した通り、「えぼし麺」と言うのが「二郎」系らしいので、其れを発注。
  無料トッピングは何時も通り、「野菜、大蒜、脂で」と告げる。
  発注後、差し水をしたばかりとの事で、少し時間が掛かると言われるが、其れ位は気にしない…。
  一〇分強待ち、目の前のカウンター上に置かれた丼は、こんもりと山が聳えている。
  何だか、此れだけでワクワクしてしまう…。
  さて、先ずは蓮華でスープから啜ってみる。
  一口啜った印象としては、「二郎」の亜流を数々頂いて来たが、意外にも「二郎」に近い味。
  只、味濃い目にしなかった所為か、ガツンと来る強烈さは無い。
  甘辛い味わいがするが、あっさり目の印象を受ける。
  こんもりと盛り上がった野菜の山は、昨今のキャベツの価格高騰の煽りか、
  キャベツは僅かで萌やしが多目で、バリバリと食べ進める。
  卓上に醤油ダレが置かれていないので、ドレッシング感覚で振り掛ける事が出来ず、
  味が薄く感じられ、高血圧患者としては矢張り、味濃い目で御願いするべきと後悔の念に駆られる…。
  麺は、店内の貼り紙に但し書きがされている。
  内蒙古産のかん水を使用した極太自家製麺で、茹でるのに五~六分掛かる代物と言う。
  確かに、箸で手繰ると饂飩の様に太く、持ち上げるのも容易じゃない程。
  ふと、「田舎っぺうどん」を髣髴とさせる…。
  食感としては、ボキボキと言う強靭な腰で喰わせると言う感じではなく、
  モチモチ、プニプニとした弾力を愉しむと言った趣き。
  まじまじと見ると、益々饂飩に見えて来る…。
  そして、仕事中にも拘らず大蒜を入れてしまったが、最近は「ブレスケア」服用さえすれば、
  仕事中でも大丈夫であろうと認識している。
  尤も、自分では匂いは分からず、人に確かめた訳ではないが…。
  刻み大蒜は結構な量が入っており、辛めで食欲を増進させて呉れる。
  叉焼はバラ肉を巻いた物を用いているが、ホロトロ感は然程感じられず、
  固さ、パサパサ感を感じてしまい、少し残念…。
  肉質に因るものなのか、仕込みに因るものなのかは分からないが、改善の余地は有ろう。
  価格、量を見ると良心的で、此れからも是非通いたい店に成るであろう…。