続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン二郎 京急川崎店」【京急川崎】

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◆「ラーメン二郎 京急川崎店」【京急川崎


 ◎「小ラーメン」七〇〇円

 …今日は終日、一〇キログラムは優に有るであろう重たい鞄を肩から提げ、
  えっちらおっちらと電車を乗り継ぎ、センター北、川崎を巡る。
  川崎での仕事も順調で、十八時には終了し、後は帰宅するだけ。
  此処で悪巧みが頭を過る…。
  折角、川崎迄来て、然も仕事も早く片付いたので、晩御飯を済ませて帰ろうと。
  行く先は勿論、此方、「ラーメン二郎 京急川崎店」。
  然し問題は、昼御飯に「二郎」の亜流である「ラーメン 北郎」を頂き、
  然も、食べてから四時間半程度しか間が空いておらず、正直、空腹感は無い。
  如何しよう、如何しようと悩んでいつつも、足は自然と此方に向いている。
  僕は矢張り、堪え性が無いと言うか、意地汚いと言うか、卑しい人間の様だ…。
  店に着くと、一〇名程の行列が形成されており、僕の目の前には六人連れの、
  ゆとり教育世代と思しき若い月給取り風の連中が、初めて来たのか燥いでいるのが鬱陶しい…。
  二〇分程待ち、並んでいる人間の調理の準備に取り掛かろうとしている店主から、
  「大きさは?」と訊かれ、「小」と答える。
  相変わらず、笑顔の素敵な「スクールウォーズ」のイソップ少年の様だ…。
  そして、券売機で「小ラーメン」の食券を購入し、程無くして席が空いたので腰掛ける。
  重たい鞄を置き、思わず、「ヨッコラセーのセノセノセ」と言いそうに成る…。
  給水機で汲んだ水を一気に飲み干し、嗚呼、此れが麦酒ならば…と悔いる。
  そうこうしている内に、柔和な笑顔の店主から指名され、トッピングを答える。
  幾ら、昼間のラーメンが消化していないとは言え、野菜増しは避けて通れる筈も無く、
  何時も通りの「野菜、大蒜、脂で」と告げ、丼を受け取る。
  四月二十二日以来の対面は、些か、此方が空腹ではないのが申し訳無い…。
  そうは言っても、目の前にこんな御馳走が置かれては、食べたくない訳が無い。
  先ずは蓮華でスープを啜ると、此方特有のすっきりとした切れの有る味わいで、
  直系「二郎」の中でも軽い口当たりのスープと言えよう。
  醤油ダレの味わいが立っており、今回は特に醤油の酸味が突出している様に感じる。
  其れでも矢張り、昼間の「二郎」の亜流とは異なり、直系の味は格段に違う。
  縦しんば腹が膨れていても、スープが自然と入って行く。
  野菜の茹で加減も絶妙で、バリバリと言う生っぽさは感じられず、シャキシャキとした食感で、
  微妙にクタッとした食感寄りの何とも言えない塩梅が良い。
  店内の製麺室で打たれる自家製麺は、此れ又、直系「二郎」らしい麺。
  ストレートの平麺で、ツルツルとした質感で、プニプニした食感。
  もっとゴワゴワした感じが本来は好きなのだが、此れは此れで、此のプニプニ感が心地好い。
  決して、強靭な腰で喰わせると言った感じではなく、「二郎」らしい茹で加減。
  腹が空いていなくても、スルスルと胃袋に収まって行く。
  大蒜の味は然程感じられず、「大蒜増し増し」にした方が良かったかなとも思う。
  が、此れから二時間近く掛けて電車で帰る事を考えたら…。
  豚は何時もの如く、ホロッとトロッとした絶妙の仕上がりの物で、
  脂身と赤身の両方の良さが存分に愉しめる物で、今の所、此方で豚の外れは無い。
  出来がぶれる事が多い「二郎」系に於いて、ブレが少ない方なのだろうか…。
  何だかんだですっかり美味しく頂き、腹ははち切れんばかりに膨らみ、丸で臨月。
  スープが軽めの為、此れならば呑んだ後でも食べられそうだと考えつつ、
  京浜東北線高崎線を乗り継ぎ、厠に駆け込む事も無く、無事に帰宅を果たす…。