続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「えぼし麺 菜良」【茅ヶ崎】

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◆「えぼし麺 菜良」【茅ヶ崎


 ◎「えぼし麺」六〇〇円+「魚粉」五〇円

 …昨日。
  此の日も兎に角、矢鱈と重たい鞄をぶら提げ、茅ヶ崎へと湘南新宿ラインに揺られて出掛ける。
  本当、肩が脱臼しそうで、右肩に背負う事が多いので、ズボンの右のポッケの部分が、
  鞄と擦れる様で、布が綻んで来ている程…。
  そんな襤褸の背広を纏い、仕事だけはしっかりと熟し、次の大船へと移動する前に、
  茅ヶ崎で昼御飯を済ませようと、十三時過ぎに外へ出る。
  茅ヶ崎駅の地味な方の出口、と言うか、磯臭い方の南口に出て、目的地を目指す。
  前回、四月二十八日に土砂降りの雨の中、ずぶ濡れに成り乍ら初訪店した此方。
  「ラーメン 二郎」の亜流の店で、何でも、女性店主が作る「二郎」系と言う事で話題に成っている、
  駒込に在る「麺や あかつき」は此方出身と言う事で、駒込に行きたいと思っているが、
  此方で頂けば其の必要も無いのかなと思う…。
  考えてみると、木曜日の昼は「ラーメン 北郎」、晩は「ラーメン二郎 京急川崎店」で、
  此れで三食連続で「二郎」系となり、更に、火曜日の晩は「ラーメン二郎 横浜関内店」を訪れており、
  一週間に四食の「二郎」系と言う夢の様な食生活で、大蒜も確実に摂取出来ている…。
  店頭には待ちは無く、木戸を開け、直ぐに有る階段を四~五段下り、席に着く。
  四人掛けのカウンター席が二つ、二人掛けのカウンター席が二つで、一〇人も入れば満卓。
  重たい鞄を下ろすや否や、店主が注文を聞く為に待ち構えている。
  此方は「二郎」系にしては珍しく食券制ではなく、慌てて発注する。
  「えぼし麺」を野菜、大蒜、脂、辛目の全増しに、有料トッピングで魚粉を加えてみる。
  「二郎」系に魚粉を加えると言うのは、「らーめん 大」で実践済みだ…。
  其れより何より、又しても僕の気分を害させるのが木っ端アベックだ。
  他に席が空いているにも拘らず、僕の隣りに座って来やがる。
  初めて訪れる様で、其の豪快振りを知りもしないで、女の方も野菜増しにしている。
  食べ切れなかったら残せば良いやと言う、浅はかな考えなのだろう。
  ゆとり教育の弊害だ…。
  まあ、何でもかんでも、ゆとり教育の弊害で片付けるのが個人的な流行りなので勘弁願いたい。
  と言う所で、こんもりと盛られたラーメンが到着したので、其方に取り掛かる事にする。
  先ずは、野菜の山の隙間に蓮華を捻じ込む様にしてスープを啜る。
  前回にも感じたのだが、「二郎」の亜流にしては、「二郎」に近い味わいで、
  只、甘辛いだけで「二郎」を真似てみました、と言う感じではなく、
  しっかりと動物系の出汁も感じられ、其れに甘辛い味が旨く合わさっている。
  此れに大量の刻み大蒜が染み出し、其の辛味が何とも刺激的で良い。
  野菜はと言えば、メニューの名前に冠している通り、御当地・茅ヶ崎烏帽子岩を模しているのか、
  モッコリとした盛り具合は良く、シャキシャキとした歯触りで食感も好みの感じだ。
  頑張って食べ進めるが、中々、麺に辿り着かない程だ…。
  そして、やっとこさっとこ穿り出す様にして麺が顔を覗かせる。
  貼り紙には、内蒙古産のかん水を使用した極太自家製麺で、茹で時間に五~六分要すると謳っている。
  其の麺は、「ジャンクガレッジ」の様な、「浅草開化楼」製の麺を髣髴とさせ、
  ゴワゴワとした力強さが有り、腰も効いており、モッチリとした弾力も有って旨い。
  自家製麺で此れを出すと言うのは凄いとさえ感じる。
  徐々に食べ進むに連れ、魚粉がスープに溶け出し、風味が変わって来る。
  ジャリッとした感じで、一気に和風な味わいに変化し、又、円やかさが出て来る。
  「二郎」系に間違い無く魚粉は合い、更には、チーズも入れれば良かったとも思う。
  豚はホロトロ感は無いものの、適度な固さで及第点と言った所。
  其れにしても、此の陽気なので、汗が瀧の様に流れ出し、丸で風呂上がり…。
  ハンカチーフじゃ足りゃしなく、バスタオルが欲しい程。
  食べ終わり、隣の木っ端アベックには目も呉れず、重たい鞄を背負い込み、
  「ブレスケア」を服用して大船へと出掛けて行く…。