続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らーめん くじら軒 上大岡店」【上大岡】

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◆「らーめん くじら軒 上大岡店」【上大岡】


 ◎「塩らーめん」七〇〇円

 …昨晩の呑み会を素っ放かされた怒りと不信感を拭い切れない儘、気怠い月曜日の朝を迎え、
  鉛の様に重たい身体を擡げる様にして起き出し、身支度を整え、無駄に晴れた中を出掛ける。
  朝一で、湘南新宿ライン京浜急行線を乗り継ぎ、半月振りに上大岡へと遣って来る。
  暑がりにとっては嫌な季節に成ったとばかりに、汗を拭き拭き、仕事を熟す。
  十三時に成り、外に出る用が出来た為、序に昼御飯も済ませる事にする。
  永らく続いた赤貧生活に、僅かの合間別れを告げ、久し振りに福沢諭吉先生の御尊顔を拝す。
  今月こそは節約して、赤字に成らない様に努めようと、固く心に誓ってみる…。
  昼御飯は何を頂こうかと思案していると、超一流百貨店「京急百貨店」の一階に、
  一時期、大行列店として名を馳せた「くじら軒」が入居しているを見付け、
  二〇〇七年七月七日に、「やえちか店」で頂いた以来、約二年十一ヶ月振り三度目の訪店を果たす。
  店内に入り、人の少ないテープル席に座り、メニューをチラッと一瞥する。
  店頭に掲げられた写真入りのメニューに、「塩らーめん」が当店の一番人気メニューと記されており、
  言われるが儘、外様は其の言葉に従い、「塩らーめん」を発注する。
  前回、前々回と「らーめん(薄口醤油)」を頂いているので、此方で塩味を頂くのは初めて。
  こう暑い日は、あっさり味のサッパリとした物を自然と身体が欲する様で、
  流石のコッテリ好きの僕でも、脂ぎった物を頂く気分ではない…。
  店内に空席は目立つものの、客が引っ切り無しに入って来る事から、待たされるのかと思いきや、
  五分程で運ばれて来て、拍子抜けを喰らう。
  背広の上っ張りを打っ棄って、先ずはスープから啜る事としよう。
  黄金色をした透き通ったスープは、キラキラと表面の脂が煌いているかの様。
  魚介の風味と、仄かな揚げ葱の香ばしい風味が感じられ、すっきりした味わい。
  昔は此の手のサッパリとしたラーメンは味気無いと敬遠していたが、
  今と成っては、十分に美味しく頂け、寧ろホッとしたりもする…。
  麺は細麺で、ツルツルっと口に吸い込まれて行く様で、何とも嫋やかで、
  心地好い喉越しとでも言おうか、啜るのが愉しくなる様な食感。
  適度な腰も有り、茹で過ぎて病院食みたいな感じと言う様な事は無い。
  具のロース肉の叉焼は薄味乍ら、柔らかさが有って、ホロトロ感がも有る。
  菠薐草は茎の部位で、シャキシャキとした歯触り。
  他には海苔と鳴門が入る。
  スープも七割方啜り、額に汗を滲ませ、午後の仕事へと戻る…。