続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「オージーヒル グリルレストラン」【中山】

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◆「オージーヒル グリルレストラン」【中山】


 ◎「はまぽーく生姜焼き定食」九八〇円

 …昨日。
  最近は週末を迎える迄が矢鱈と長く感じられ、実に待ち遠しい思いで一杯だ。
  金曜日の晩は会社の歓送迎会で麦酒をしこたま呑み、終電車の一本前で帰宅。
  朝は七時半前にはシャキッと起き、風呂に入り、身支度を整え、八時には家を出る。
  朝から陽射しが強く照り付け、日中の暑さが容易に想像出来てしまうのが癪だ…。
  そんな中、此の日は諸般の事情で、「よこはま動物園 ズーラシア」へと出掛けてみる。
  今から一〇年程前、未だ一部しか完成していない時分に一度だけ訪れた事が有る。
  然し、仕事では横浜を担当してる手前、此の近辺には頻繁に訪れている。
  渋滞の首都高速道路第三京浜道路を乗り継ぎ、港北インターチェンジで下りて辿り着く。
  何とか正午前に到着すると、外は既に灼熱地獄で、暑がりにとっては辛い…。
  眉間に皺を寄せ、ハンカチーフで汗を拭きつつ、園内へと入る。
  印度象、蘇門答剌虎、馬来獏、尾長猿、北極熊等の畜生を見物し、空腹も感じた頃、
  園内の中程に飲食店が在り、其処で昼御飯を摂る事にする。
  店内に入り、先ずは行列に並び、学生食堂のカウンターの様な所で口頭で発注する仕組みの様子。
  動物園の中に在る飲食店と言えども、此処でしか味わえない様な物を貪欲に探す。
  其の中の御薦め商品として、地元横浜のブランド豚らしい「はまぽーく」を使ったメニューが有り、
  腕白中年には堪らない、「はまぽーく生姜焼き定食」と言うのを見付け、其れを発注する。
  調理に時間が掛かる様で、番号札を渡され、先に会計を済ませ、席に座って待つ。
  何とか空席を見付けられたから良かったものの、館内は人でごった返している。
  そして、一〇分足らずで店の方が、海底の砂から砂金を掬う様にして、僕の番号札を探し当て、
  僕の目の前に盆を配膳して呉れ、漸く食事に有り付ける…。
  うん、旨そうな茶色をしている。
  ロース肉が三枚盛り付けられており、此の手の飲食店にしてはしっかりとした出来栄えだ。
  生姜焼きにはマヨネーズが欠かせないので、調味料類が置かれている一画から、
  業務用の大きなマヨネーズを持ち出し、皿の脇にモリッと添えてから食事の開始だ。
  先ずは、本来の味を愉しむべく、其の儘、ガブリと喰らい付く。
  すると、吃驚する程に柔らかく、脳が予め想像している豚肉の食感とは大きく異なり、
  果たして、本当に豚肉を頂いているのかしらと困惑してしまいそうな程。
  何でも、餌に拘って飼育され、脂を多く含んで肉質が柔らかく、旨味がぎっしり詰まっているらしい。
  正に其の謳い文句通り、柔らかさの中に旨味が有り、プルンとして実に旨い。
  味付けも、僕の好みの生姜焼きの味で、甘味が加えられていて良い。
  只、塩っぱく、生姜の辛さだけが突出してしまっているのは駄目で、甘辛い感じの方が良い。
  そして、此れにマヨネーズを塗して頂けば、更にコッテリ感が増し、円やかな味わいに変化。
  脂身のプルプル感と相俟って、腕白中年には堪らない味へと劇的に変身を遂げる。
  端から期待を寄せずに侮っていただけに、良い意味で覆され、期待を裏切られる。
  豚肉は旨いな…。