続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「魚定食 丸や」【横浜・泉】

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◆「魚定食 丸や」【横浜・泉】


 ◎「メジナ塩焼定食」一〇〇〇円

 …只でさえ暑いのでさえ大嫌いなのに、雨が降って蒸すと成ると、生きているのが嫌に成る。
  傘を差して歩くのが下手らしく、背広のズボンの色が変わる程にずぶ濡れで、
  周囲の人は全く濡れている様子が無いと言うから癪だ…。
  駅迄の道程を歩いただけで汗が間欠泉の様に噴出し、拭うのだけで忙しい。
  そんな中、湘南新宿ライン相鉄線、乗り合いバスを乗り継ぎ、横浜市の外れへと出掛ける。
  真夏の灼熱の焦げる様な暑さも嫌だが、じっとりと汗と雨に濡れる梅雨の時期も堪らなく嫌…。
  背広のズボンが半乾きの何とも気持ち悪い状態で、額から汗を止め処無く滴らせ、
  不機嫌極まりない乍らもすべき仕事を淡々と熟し、十三時に昼御飯を摂る事にする。
  前回、五月末に訪れた際は、余りの暑さに食欲も失せ、簡単に「モスバーガー」で済ませたが、
  今回は、此の鬱陶しさを和らげるべく、心に栄養を与えなければ遣っていられないので、
  四月二十六日以来、約一ヶ月半振りに、此方で魚定食を豪勢に頂く事にする…。
  傘を畳み、扉を開けて店内に入ると、ほぼ満席の状態で、辛うじて空席を見付けて腰掛ける。
  此処最近は空いている事が多く、今日は雨なので余計に空いているだろうと言う目論見も外れる。
  御絞りで手と顔を拭い、小ざっぱりとした所で、ゆっくりとメニューを眺める。
  相変わらず魚種が多く、メニューを見ているだけで愉しいが、そうも長考しても居られない。
  何と無く、焼き魚の気分なので、「黒鯛塩焼定食」を発注すると、何と、生憎の品切れ。
  此れだけ数有るメニューの中から、品切れしているメニューを一発で引き当てるなんぞ、
  「遣る事為す事、全部裏目」の人生を突き進んでいると言うのを表している…。
  気を取り直し、次の発注は外す訳には行かないと、品切れしそうも無いメニューを探す。
  すると、「メジナ」と言う耳馴染みの薄い魚を見付け、其れを発注してみると、
  店員も、「そんな魚、有ったかしら…」と言いたげに注文を繰り返す始末。
  然し、返答が無いので、恐らくはちゃんと有るのだろう…。
  目仁奈と言う魚を調べてみると、「スズキ目メジナ科」の魚と言うから、白身なのだろう。
  店内は相変わらずの混み様で、引っ切り無しに客が入って来て、満席状態が継続している。
  客の中の二人連れが、平日の昼間から酒を呷り、刺身や煮付けを単品で頼み、
  贅の極みを尽くしている宴を開催しており、羨ましい反面、平日の昼間の此の時間帯、
  決して広くない店内で長居をするのは甚だ迷惑で、煙たい顔で冷たい視線を注いでやる。
  そう言う人間に限って、店内で平気で携帯電話で通話する不道徳の塊…。
  其れは兎も角、待つ事二〇分、漸く念願の目仁奈が目の前に差し出される。
  皮は黒っぽい色をしており、確かに鱸っぽい感じが有る。
  表面はこんがりとして、焼き目も付いて見るからに旨そう。
  脇に添えられた大根卸に醤油をなみなみとぶっ掛け、人生初の目仁奈に取り掛かる。
  箸で皮を突き、中から身を摘んで頬張ると、身はホロホロと解れ、非常に柔らかい。
  不思議だが、虹鱒を始めとした川魚を思わせる身の解れ方で、個人的には好きだ。
  身は淡白だが旨さが有り、どんどん食べ進めたく成って来る。
  又、塩加減が絶妙で、ジャリッと塩の粒子が感じられるのが良い。
  大根卸とも良く合い、予想以上の旨さに大満足。
  皮はパリッと香ばしく、焼き魚の醍醐味を堪能出来る。
  思わず、御飯もしっかりと御替わりを頂戴し、具沢山の味噌汁も相変わらず旨い。
  此れで何とか、今日一日頑張れそうな気力を充填し、午後の業務へと戻る…。

  因みに、今日の其の他のメニューは…、
  (サシミ定食)
  ・「中トロ上」、「金目鯛」、「関サバ」、「皮ハギ(キモ付)」一八〇〇円
  ・「関アジ」一五〇〇円
  ・「カサゴ」、「ヒラメ」、「シマアジ」一三〇〇円
  ・「カツオ」、「ホウボウ」、「ヒラメエンガワ」、「太刀魚」、「イサキ」、
   「ホッキ貝」、「アイナメ」、「カマス」、「コチ」一二〇〇円
  ・「サーモン」、「マグロホホ」、「カンパチ」、「モンゴイカ」、「アジ」、
   「オコゼ」、「マグロづけ丼」、「カツオづけ丼」、「イワシ」、「スズキ」、
   「アジ酢漬」、「ヤリイカ」、「メジナ」一〇〇〇円
  ・「酢ダコ」、「ハマチ」八五〇円
  ・「スキミ」、「ネギトロ」六五〇円
  (煮付定食)
  ・「金目鯛」二三〇〇円
  ・「メロカマ(銀ムツ)」、「メバル」、「カサゴ」一三〇〇円
  ・「皮ハギ」一二〇〇円
  ・「マグロカマ」、「マグロ円盤」、「真鯛」、「アジ」、「イワシ」、「カレイ」、
   「サワラ」、「ブリカマ」、「太刀魚」一〇〇〇円
  ・「サバ」、「小イカ」八五〇円
  (塩焼定食)
  ・「のどぐろ干」二五〇〇円
  ・「ツボ鯛」、「うなぎ蒲焼」一三〇〇円
  ・「カマス」、「太刀魚」一二〇〇円
  ・「カサゴ干」、「ハラス」、「マグロてり」、「ブリてり」、「真鯛」、「イワシ」、
   「アジ」、「新巻鮭辛口」、「マグロ円盤」、「スズキ」、「カマス干」、「黒鯛」、
   「アジ開干」、「サワラ」、「イサキ」、「石持」一〇〇〇円
  ・「サバ」、「シマホッケ」、「アジ丸干」八五〇円
  ・「マグロホホ」八〇〇円
  ・「イカゲソ」六五〇円
  (単品)
  ・「マグロ皮」三〇〇円
  ・「わかめ酢みそ合」三五〇円
  ・「ホッキ貝焼(2コ)」六〇〇円
  ・「数の子」三五〇円
  ・「ホタテ焼(2コ)」五〇〇円
  ・「湯引きハモ」六五〇円
  ・「大あさり焼(2コ)」五五〇円