続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「三丁目 にしや食堂」【日進】


 …昨晩は異様な迄に寝苦しく、熟睡する事は終ぞ出来ずに朝を迎える。
  暑いので窓を開けて寝ているのだが、運の悪い事に、隣りの家の換気扇の排気口と対峙しており、
  朝五時半頃に成ると、朝っぱらから何を揚げているのか分からないが、
  甘ったるい、脂っこい匂いが漂って来て、とてもではないが寝ていられず、思わず窓を閉める日々。
  蒸し暑さだけでなく、此の油臭さとも戦わなければ成らず、此れじゃ熟睡は出来まい…。
  かと言って、部屋の模様替えを行う元気は無いし、気持ち悪い朝を毎日迎え続けるのであろう。
  ろくすっぽ寝ていない身体に鞭打って、今朝は朝一で池袋に向かい、仕事を熟す。
  昼は「伝説のすた丼屋 池袋店」で、久し振りに「すた丼」を掻っ込み、大蒜を充填。
  大蒜臭を漂わせ、午後は大宮へと向かい、蒸し暑さと戦い乍らの仕事。
  大宮での仕事も十八時半に終了し、村雨が降り頻る中、折り畳み傘を差して、ずぶ濡れで帰宅。
  こんな蒸し暑い晩は、一杯呑まずには居られないと、此方へと御邪魔する…。

 ◎「生ビール(中)」五〇〇円
 …席に着くなり、先ずは麦酒を発注する。
  すると一気に、汗が止め処無く流れ出し、丸で蒸し風呂から出た様な状態に。
  もう、此の不快感に死にたいとさえ思う…。
  そして、「死んじゃ駄目!」とばかりに麦酒が運ばれて来る。
  チンカチンカに冷えた冷やっこいルービーを、一気にグイッと呑む。
  シャーベット状の黄金色の液体が、冷たい塊と成って胃袋に転げ落ちて行く。
  嗚呼、生き永らえて良かった…。
  御通しはおから。

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 ◎「ランチョンミートとアスパラの黒コショウ炒め」七五〇円
 …御飯は何しようかと、御薦めが記されている黒板を見遣ると、
  「夏野菜カレー」と共に、「ランチョンミートとアスパラの黒コショウ炒め」と言うのが有る。
  う~ん、「ランチョンミート」って何だ…?
  其れはさて置き、パラガスを黒胡椒で炒めてあると言うのに惹かれ、思わず発注。
  ランチョンなミート…。
  まあ、肉類である事は間違いなかろう。
  コンビーフの様な物だろうかと、無い知恵を搾って考えていると、娘さんが運んで来て呉れる。
  実物を見てみると、ハムと言うか、ソーセージと言うか、肉塊がゴロゴロ入っている。
  見た目から推測するに、食べた事は無いが、沖縄で有名なスパムと言う奴ではなかろうか。
  とは言え、味は知らない…。
  早速、頂いてみようと具を見てみると、他にはパラガス、玉葱、玉蜀黍が入っており、
  此れを塩ダレと黒胡椒で炒め合わされている。
  件のランチョンミートはと言えば、正にハムとソーセージの中間の様な味で、
  柔らかくて、魚肉ソーセージにも似た食感で、ジャンクな味わいで腕白中年には好印象。
  女将さんが頻りに知床産と強調するパラガスは、青々として瑞々しく、
  しっかりとした太さが有るにも拘らず、ホクホクとした柔らかさで、吃驚してしまう。
  如何かすると、皮の部位が固くて、随分と筋張ってしまい勝ちだが、そんな心配は無用。
  味付けは塩ダレで、素材の風味を害わず、甘味が存分に感じられる。
  其れで居てコクが有り、黒胡椒のピリッとした辛味が爽やかな香りを漂わせている。
  此れにマヨネーズを塗して頂くと、コッテリ感が増し、円やかな味わいに成る。
  腕白にはマヨネーズは欠かせない。
  御飯をガッツリと、大口を開けて頬張りたくなるメニューが多いので此方は素敵だ…。
   
 今日は麦酒二杯を頂戴し、スタンプカードが一杯に成ったので、定食の代金はロハにして貰い、
 非常に美味しかっただけに、却って申し訳無さで一杯だ…。

にしや食堂 [ その他 ] - Yahoo!グルメ



住所: 埼玉県さいたま市北区日進町3丁目225
営業時間、定休日:
最寄り駅: 日進(埼玉県)
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※2010年7月5日時点の情報です。
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